香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

北角咀(Pak Kok Tsui)再訪

日曜日は昼前に思い立って、先週見つけた新たな釣りスポットの北角咀(Pak Kok Tsui)を再訪。天気はいまいちだったが、本当に釣れる場所なのか、どうしても再確認したくなったのだ。

行きは前回と同様、香港仔(Aberdeen)経由。香港仔発のフェリーを使うときは、大抵釣り餌も香港仔で調達するのだが、釣り餌屋の名前がなぜか「東京屋魚餌」。日本の東京に由来しているのかどうかは不明。

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香港仔にある東京屋魚餌でアオイソメを調達。他の店に比べると若干高めの価格設定なのだが、他に選択肢はないのでやむを得ない。

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香港仔から北角村に向かうフェリー乗り場は、蒲台島行きフェリーと同じ場所だ。

北角村碼頭で下船し、北角咀に向かう。徒歩で15分ほどなのだが、北角新村のあたりで分かれ道がいくつかあって、途中で間違えてしまった。やっぱり一度来ただけだと覚えていないんだな…。

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北角村碼頭に到着。改めて感じたのは、白人の住民も少なくなさそうだということ。たしかに自然が好きな人は離島に住むのも悪くないだろうとは思う。

前回の釣りスポットである鹿洲灣で釣り糸を垂れる。外海からの潮の流れが灣内でぶつかりあっていて、なんだか釣れそうな雰囲気。と思ったら案の定、一投目からヒット!最初はフグだったが、その後も立て続けにあたりがあって、結局1時間半ほどでキス5匹、フグ1匹となかなかの釣果だった。これくらいの釣果が期待できるのであれば、今度は友人を誘って来るのもよいかもしれない。

北角村碼頭の西側にもちょっとした灣状の地形があったので、榕樹湾碼頭に向かう途中に立ち寄って30分ほど投げてみた。あたりらしい感触は殆どなかったが、餌を食われた形跡はあったので、たぶんフグかなにか餌取りはいるのかもしれない。

榕樹湾碼頭に行く途中でまた道に迷ってしまった。先週は迷わなかったのに…。榕樹湾はいろんな店があり日曜ということもあってかなり賑わっていた。それこそ20年以上前に家人と海鮮料理を食べたのは榕樹湾付近だったかもしれない。さすがにそのときの写真は見当たらなかったけど…。

フェリーの出発時刻までは少し余裕があったので、無事に中環行きのフェリーに乗ることができた。そろそろ復調の兆しが出てきたかも。

スコーン

日本でもそうだと思うが、香港でもこの10年ほどでこじゃれたコーヒーショップが随分増えた。香港に来る前は、美味しいコーヒー豆を売っている店が近所にあるかどうか心もとなかったのだが、今や日本以上に至るところにコーヒーショップがある。家賃が高い香港で、省スペースでビジネスが出来るという点も追い風になっているのかもしれない。

いつもコーヒー豆を買っている店の店主とはよく世間話をするのだが、先日スコーンを焼いた話をしたところ、彼のレシピを教えてくれた。このコーヒーショップでは店主自ら小さなオーブンレンジでクッキーやらスコーン、ときにはパンを焼いたりしている。

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これが、コーヒーショップの店主がくれたスコーンのレシピ。

金曜の夜にレシピどおりに生地を仕込み、一晩冷蔵庫で寝かせておいた。若干ミルクの量が多かったのか、少し生地の水分が多すぎるような気がしたが、焼いてみるとおいしかった。まあ店主のスコーンに比べると全然なのだが、なんといっても焼きたてを食べられるのは格別だ。

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見栄えはあまりよくないが、味は問題なし。

それにしても、週末に焼きたてのスコーンとコーヒーでゆっくり朝食を摂るのはなかなか気持ちがいいものだ。しばらく週末はスコーンのレシピを色々試すのもよいかも。

振り返ってみると、以前スコットランドで食べたスコーンとコーヒーが美味しかったなあと思い、Google Photoで写真を検索したらしっかり記録していた。来週はこのイメージで作ってみるかな。

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一般的にイギリスの食事は評判がよくないけれど、ここのコーヒーとスコーンはおいしかった。

ウクライナ人

ウクライナ人になった夢をみた。いや、外見はまったくのアジア人で日本語で会話をしているのだが、なぜか国籍がウクライナという、夢ではありがちな謎のシチュエーション。

で、もちろん自分は18~60歳の男子に該当するので国民総動員令の対象者として徴兵されることになる。家人に「Kちゃんところはお父さんと息子さんが二人徴兵されるのだから、うちはまだましなほう」と言われ、複雑な心境だった。それにしても、まさか自分が兵士として戦争に駆り出されるなんて…。でも、なんとか徴兵を免れたいという気持ちがむくむくと湧いてきて、「そもそもゼレンスキーがNATOに加盟しないと約束すればよかったのに」とか、「太平洋戦争だって日本が本土決戦してたら悲惨なことになってたのでは?もっと早く降伏していたら伯父さんも特攻で死ぬことはなかったんだよ」とか色々な思いが駆け巡る。でもダメ押しのように家人から「今は戦争行きたくないってあまり言わないほうがいいよ。非国民だと思われて、家族や親類まで嫌がらせされるんだから。あとゼレンスキーの悪口は厳禁だからね。」と釘を刺されてしまった。いや、これって太平洋戦争のときの大日本帝国のイメージなんですけど…と思ったところで目が覚めた。目が覚めてもなんとも複雑な心境。

北角咀(Pak Kok Tsui)

新しい釣りスポットを求めて南丫島の北側にある北角咀(Pak Kok Tsui)に初釣行。香港仔から小型フェリーで北角村碼頭に渡り、そこから15分ほど歩くと北角咀に到着する。ちょうど昼頃だったのでまずはおにぎりを食べて腹ごしらえ。すでに釣り人が4~5名ほどいた。エギングか浮き釣りがメインのようなので、根がかりを心配しながらポイントを探っていく。北角咀の左手がちょうど小さな灣状になっており(マップによると鹿洲灣というらしい)、潮の流れがぶつかっていそうな感じだったので攻めてみたところ、手ごたえあり。2時間弱でキス2匹とベラ1匹という最近としてはまずまずの釣果だった。ゴミもほとんどなく、水質も悪く無さそうだし、ここは再訪の価値がありそうだ。ただし、鹿洲灣はよいのだが、北に向かって突き出ている北角咀周辺は根がかりが多くて釣りにならなかった。エギングか浮き釣りがメインなのはそのためかもしれない。

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鹿洲灣。右前方にみえる突き出た部分で釣りをしている人達のほうが多かった。

北角村碼頭から香港仔行きのフェリーは便数が限られているので帰りは榕樹湾碼頭まで30分ほど歩く。榕樹湾から中環行きのフェリーに乗り込み、無事に帰宅。久しぶりに効率のよい釣行となった。
夕食は釣ってきたキスを捌いて天ぷらにした。上出来。これでスランプ脱出となるのだろうか。

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キスの天ぷらは格別だった。さつまいも(スイートパープルという種類らしい。甘さはいまひとつだったけど…)とアスパラガスも。

キーボード

いまひとつ冴えない天気だったので釣りはお休み。ゆっくりした休日の朝だったので、久しぶりにスコーンを焼いてみる。焼きたてのスコーンとコーヒーで始まる特にこれといった予定のない休日、悪くない。

しばらく使ってなかったキーボードを箱から引っ張り出して練習してみる。ピアノを弾けるようになりたいと思って、以前一曲だけマスターしたのだが、一年以上全くキーボードを触らなかったせいか弾けなくなっていた…。また少しずつ再開してみるかな。この漫然とした「やってみるかな」だと必ず挫折することになるので、なんとか習慣化する仕組みを作る必要がありそうだ。釣りのときもそうだったが、最近はYoutubeの動画で色々と学べるのでありがたい。

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キーボード。何か楽器を弾けるようになりたいと昔から思ってはいるのだけれど…

どれも中途半端なまま挫折しがちな自分が嫌になるが、きっと物事には最適な時というものがあるはず。それを掴めるかもしれないと思って、とりあえず興味の赴くままに色々やってみることにする。

打亀(da gwai)

週末の恒例となりつつあるサーフ釣り。最近はほとんど釣果があがらず滅気そうになるのだが、凝りもせずにランタオ島に遠征する。まずは梅窩からバスで沙咀まで行き、ランタオトレイルに入って島西南部の大浪灣経由で分流を目指す。途中のトレイルで大浪灣でキス釣りをするというお爺さん二人と話す。分流に行くというと驚かれた。たしかに2時間近くトレイルを歩くことになるのだから、釣りなのかハイキングなのかよくわからないというのもご尤も。
分流(東灣)に着いたが釣り人はゼロ。以前来たときにはかなり釣り人がいたので、メジャーな釣りスポットだと思っていたのだが、時間帯の問題なのだろうか。それにしても波打ち際に結構ゴミが流れ着いていて環境はいまひとつ良くない。手前で少しあたりはあるが、フグっぽいあたりだったので1時間ほど投げた後、煎魚灣に向かった。途中、分流砲台でランチ。

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昼前の時間帯の分流東灣。釣り人はひとりもおらず、波打ち際には多数のゴミが流れついていた。
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今回は少し廻り道をして、東灣から西灣にショートカットせずに分流砲台を通ってみた。広々とした砲台跡を独り占めしてランチ。

煎魚灣では横風に悩まされた。サーフを海に向かって左から右にランガンしてみたが、あたりもほとんどなし。前回と同じく、結構ゴミ(ビニール袋や布切れ等)が引っ掛かることが多い。分流東灣も煎魚灣も海流の関係でこうしたゴミが流れつきやすい場所なのかもしれない。なんとか小さなキスが一匹釣れたが、リリースした。まあ、実質ボウズといえるだろう。日本語ではボウズ、こちらでは打亀(da3 gwai1)というらしい。いやぁ、ついに打亀だよ。スランプ真っ只中といったところだろうか。

開心(Hoi Sam)

心を開くと書いて開心(Hoi1 Sam1)。広東語で「嬉しい」とか「楽しい」という意味だそうだ。広東語の学校で「楽しかった」と言うときに「好玩(Hou Wan)」を使ったのだが、先生から「そういうときは開心という表現のほうがいいかもね」と言われたので覚えた言葉。どうも「好玩(Hou Wan)」だと遊んだりして楽しかったというニュアンスになり、もう少し幸せな感じが入ってくるのが「開心」ということのようだ。なるほどね。

それでふと近所の定食屋の看板を見たら「開心健品屋」とある。この定食屋、一応歩道に面したところにテーブルが二卓出ているものの、基本的には持ち帰りが中心(ちなみに今はコロナの影響でテーブルでの食事も禁止している)。注文するとその場でご主人が調理してくれて出来たてほやほやの食事を持ち帰ることができる。写真のとおり調理場がオープンになっているので、どんな食材を使っているかも一目瞭然だし、どの料理も結構レベルが高い。ローカル感たっぷりの雰囲気だが、よく見ると食材の管理やキッチン周りなどが整然としていて、衛生面もしっかりしている(汚いがうまいという類の店ではない)。

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開心健品屋。近所の人気店で、夕食時は15分以上は待つのを覚悟する必要がある。

注文を受けてから調理を始めるのと、夕食時は客が絶えないので15分以上待たされるのはざらにあるが、待つだけの価値あり。

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店の全体像はこんな感じ。ローカル感が溢れており、もちろんメニューは漢字のみだ。

奥さんが辛うじて英語で対応してくれるが、こちらも頑張って毎回広東語でオーダーするように心がけている。発音が難しいため、いつも苦戦をするのだけれど…。でも、ここの食事をたべるとちょっと「開心」になれる気がするから、つい足を運びたくなるんだよな。