香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

模達灣にてエギング

日曜日もよい天気。思い立って、久々に模達灣でエギングでもやってみることにした。香港仔から船が出ているのだが、それほど便数はないので時刻表を確認して出発。香港仔で軽食用のパンを買い、昼過ぎ発のフェリーに乗り込む。

香港仔から模達灣まではフェリーで30分弱。いつもだったら釣り人、特にエギングをやっている人達が数名はいるのだが、この日は釣り人ゼロ。しかも碼頭にはまったく墨跡がない…。これは厳しそうだ…と覚悟しつつ、淡々と餌木を投げて着底を確かめてはしゃくる、という動作を繰り返す。

模達灣の碼頭。晴れ渡った空、目の前に広がる海。これでイカが釣れてくれれば最高なのだが…

1時間ほど投げてみたものの、気配すら感じない。この模達灣は、結構イカ釣りでは有名なスポットなので、ここに釣り人が一人も来ていないということは相当望み薄なのでは…と思い始め、結局早々に撤退することにした。まあエギングの練習に来たということで良しとしよう。

帰宅してさっさとシャワーを浴びた後、昼寝。夜は日本の知人とオンラインミーティングだったので早めに夕食の支度をする。夕食には料理本に載っていた「たっぷりきのことしょうがのスープ」を作ってみたが、これはかなり上出来だった。

たっぷりきのことしょうがのスープ。この写真で美味しさを伝えられないのが歯がゆいのだが、きのこの食感の良さにしょうがのアクセントが効いている。

知人との会話で話題の中心となったのは、金曜日に起きた安倍元首相の暗殺について。政治家の暗殺となると、戦前の五・一五事件などを思い浮かべてしまうが、今回はどうやら政治的な信条によるものではないようだ。犯人の精神状態は、むしろ小田急線の殺傷事件や秋葉原の無差別殺傷事件のようなケースと近いのかもしれない。

国際比較すると平和で安全、そして(少なくとも)一昔前までは豊かな国として認識されていた日本社会だが、いつの間にか色んなところで歪みが生じているような気がしてならない。うーん、「エギングに出かけてボウズだったけど美味しいスープ作ったよ」という平々凡々な日記の予定が、最後は重いトーンになってしまったな。

二轉(Yi Chuen)から花坪(Fa Peng)へ

このところ寝つきが悪く、しかも夜中に何度か目が覚めてしまう日が続いていたのだが寝る向きを変えたら久しぶりに熟睡できた。そして熟睡の結果、朝寝坊。

まあ特に決まった予定があるわけでもないので、週末らしく朝ごはんをしっかり摂る。今日の新たな学びは、食べる煮干し入りスクランブルエッグが美味しかったということ。まず食べる煮干しをフライパンで軽く炒めたあと、溶き卵をかけてスクランブルエッグを作る。食べる煮干しの塩気がほどよくてうまい。

今日の天気は晴れ。昼前から釣行するには暑さが厳しそうではあったが、あまり歩く必要のない場所であれば何とかなるだろうと思い、このところ頻繁に訪れている草灣碼頭の周辺をランガンしてみることにした。バス停の近くで昼食用に焼味飯を調達し、E11のバスで西環から青嶼幹線巴士転乗站まで20分強。家を出てからここまでで1時間もかかってないというのが嬉しい。

青嶼幹線巴士転乗站からは、山越え(花瓶頂越え)ではなく、大通りを汲水門大橋のたもとまで戻り、海岸沿いを花坪まで南下していくルートを選択。

二轉鎮流碑。後ろが汲水門大橋。碑には「南無阿弥陀仏」と刻まれているのだが、南と無には音を表す口偏がついている。

二轉の釣りスポット。遠くのほうに何人か釣り人が見えたので、期待したのだが…。

まずは、橋の近くの二轉を攻めてみる。釣り人がぽつぽつといたので少し期待したのだが、投げるたびに根がかりするという悪循環に。30分ほど粘ったが諦めて、九龍半島香港島が一望できるこの場所で昼食を摂った。

本日の昼食は叉焼飯。たっぷりの叉焼と大盛ご飯に飲み物がついて37香港ドル

気を取り直して、更に海岸沿いを南下しようとしたが、どうやら二轉までの道を引き返す必要があるようで、仕方なく元来た道を戻って海から少し奥まったルートで草灣方面に向かった。

草灣碼頭は今回はスルーして、花坪の手前にある小さな名も無き碼頭で投げてみる。ここは魚影が濃くて、良い釣りスポットだ。老夫婦が先客として釣りをしていたが、奥さんは途中から暑さを避けるために日陰で休んでいた。

ここでの釣果はキス1匹、チャリコ2匹。魚籠に入れておいたのだが、キスは弱ってしまっていたせいか、驚いたことに頭の部分をかじられてしまっていた…。カニか何かの仕業だろうか。

しばらく碼頭からの釣りを楽しんだ後、花坪の砂浜を横切って岩場を伝いながら更に南下してみた。

花坪の更に南の岩場から草灣碼頭方面を望む。真ん中左寄りに小さな碼頭、右側に草灣碼頭がわずかに確認できる。そして左上には花坪石、右上側には汲水門大橋も見える。

さすがに手前は岩が多くて根がかりリスクが高いが、少し遠投すると良いサイズのコトヒキが連続ヒットした。やはり悪くなさそうなポイントだ。結局、この場所ではコトヒキ2匹、ヒイラギ1匹の釣果。

地図を見ていると更に南下して扒頭鼓までランガンできそうにも見えるのだが、トレイルを見つけることは出来なかった。Google Mapにも載っていないし、気が付いたら夕方になっていたので本日のランガンはこれにて終了。

獅子頭(si1 ji2 tau1)

平日の夕食は外食することがほとんどだ。香港のありがたいところは、一人で外食するのが極めて普通であるという点。でも、香港では相席が普通なので、時には若いカップルと相席になることも…。先方の香港人カップルは気にしていなくても、こっちが気になってしょうがない…(笑)。

近所を散策しながら、地元の餐廳で安うまメニューを開拓するのが日常のささやかな楽しみだ。そして本日開拓したのは…獅子頭(si1 ji2 tau1)、あんかけ肉団子。今の今まで知らなかったのだが、どうやら上海料理の定番らしい。

獅子頭。こぶし大の肉団子、パクチョイ、椎茸。見た目よりあっさりした味付けだが美味!

獅子頭、菜飯、デザート(揚げ団子?)の定食に凍奶茶をつけて58香港ドル。よい味付けだし、ご飯の炊き具合も悪くない(安いローカル店だとご飯が美味しくないこともあるが、ここの店は問題なし)。

余談だが、餐廳で食事をしたときに、日本人の感覚からすると少し薄味に感じることが多い。でも健康にはそれくらいが丁度よいと思える程度の薄味度合い。香港は男女とも日本を上回る長寿を誇っているが、ちょっと薄味と感じるくらいの食事も、実は長生きに一役買っているのではないかと思っている(あとは夏と冬の寒暖差が少ないのが、長寿の要因だろうけど)。

MTRの最寄り駅は香港大学。この店は夕食でも52香港ドルのセット定食が注文できるのが嬉しい。冷たい飲み物をつけるとプラス6香港ドル(この写真は以前日中に撮影したもの)。

豊富なメニューからセット定食が選べて財布にやさしい…これは間違いなく名店認定!外食のレギュラーメンバーになりそうな予感がする。

打風(da2 fung1)

週末は友人と釣りの予定だったのだが、あいにく打風(da2 fung1)=台風でシグナル8の警報が出ていたので自宅でのんびり過ごすことになった。

冷蔵庫にかぼちゃが残っていたので、この前日本に帰国した際に購入した『基本調味料で作る体にいいスープ』に掲載されている「牛肉とかぼちゃのシナモンカレースープ」を作ってみた。

牛肉とかぼちゃのシナモンカレースープ。カレー粉多めにして、シナモンもしっかり効かせてよりパンチのある味付けにしてみた。好味!

写真でみるとイマイチだが、簡単に作れる割に本格的な味わい。あえて改善点をあげるとすればもう少し薄切りの牛肉を使ったほうがよかったかも。具材に夏野菜を加えてみるのも良さそうだし、これはこの夏の定番メニューになりそうだ。

荔枝烏龍

昨年の夏から愛飲しているのが、荔枝烏龍(ライチウーロン)、8.5香港ドル。南国フルーツ特有のライチの甘さとウーロン茶の渋味がこんなにも合うなんて意外な発見だった。

荔枝烏龍(ライチウーロン)。セブンイレブンで売っている。

これ、日本で販売されてるのかわからないのだけれど北川半兵衛商店って書いてあるから、もともと日本の会社が開発したのかな?食い合わせの妙というか、香港の蒸し暑い夏にはピッタリの一品!

擔擔麵のちジョギング

日本も異常な暑さみたいだが、この週末は香港も天気がよくて暑い!天気がいい週末は釣り、という行動パターンから「天気がよいから釣りはやめておこう」というモードに変わりつつある。

スーパーで買い物を済ませた後、今日のランチは近所の定食屋で擔擔麵と香港式ミルクティー(凍奶茶)。辛めの擔擔麵で食欲を刺激しようと思っていたのだが…

近所の定食屋で擔擔麵を注文したら、イメージする擔擔麵とはなんか異なる代物が出てきた。

出てきたのは全く辛くなさそうな擔擔麵。メニューには「四川擔擔麵」とあって見るからに辛そうな擔擔麵の写真が掲載されているのに…。「四川」を抜かしたノーマルな擔擔麵って実はこういうものだったのか??いつもは注文するときにメニューを指さして確認するのだが、今回は「擔擔麵」とだけ口頭で伝えたのがいけなかったのかもしれない。味は悪くなかったので、まあいいのだが気になる。そもそも「擔擔麵」の名前の由来は「天秤棒で担いで売り歩いた麺」ということのようだから、その言葉自体に辛いという要素は入ってないみたいだ。

帰り際に店の外に貼られているメニューを再確認したのだが、ノーマル「擔擔麵」というメニューはなかった。うーん、今度はちゃんと「四川擔擔麵」を注文して確かめてみるかな。

最近、体力不足を痛感することが増えてきたので、夕方に運動不足解消をかねてジョギング。5時過ぎだから少し涼しくなっていることを期待していたが、いつも走るコースの温度計を見るとこの時間でも31.5℃を記録していた。

いつもジョギングしているコースの脇にある温度計。夕方5時でも30℃越えの暑さだとわかり、ますます足取りが重くなる。

体力はつけたいけど年齢を考えると無理は禁物、というディレンマを抱えながらノロノロとジョギング。効果があるかどうかはともかく、少し運動するとなんとなく気分はよい。

海沿いのジョギングコース。この暑さのせいか、やはり歩いている人も少ない。

帰宅後、シャワーを浴びて炭酸飲料をぐびっと飲む。一か月ほど前には隔離生活を送っていたことを考えるとなんという幸せ!

夏の洗礼を受ける

この日は朝から友人と草灣碼頭へ釣行。ちょうど自宅から草灣碼頭へ行くルートの途中に友人宅があるので非常に便利だし、バスに乗ってしまえば(多少トレイルを歩く必要はあるものの)すぐに到着するという利便性を考慮すると最適な釣りスポットと思ったからだ。

西區海底隧道收費廣場で友人と落ち合って、E11番のバスで青嶼幹線巴士転乗站へ。友人は香港に赴任してまだ2か月ほどでランタオ島は初めて(もちろん空港は除いて)とのことだったので、まずは花瓶頂からの眺望を楽しんでもらうためにバス停から一気に急な階段を登る。

バス停からの急な登りはハードだが、頂上からは九龍半島香港島を一望できる。

「今日のコースで一番ハードなのはこの登りだから」と言いつつ、二人とも難なく登り切った。友人は日本でも登山経験があるそうで、ほとんど息切れもしてなかったくらい。その後、海側に下って草灣碼頭とその付近で釣りを楽しんだ。

結局4時間ほど炎天下で釣りをして、二人でキス2匹、メゴチ3匹、チャリコ5匹、ベラ1匹。釣りに夢中になっているとついつい時間が過ぎていくのだが、実は強い日差しに晒されているため知らず知らず体力を消耗していったようだ。

草灣碼頭。あまりにも暑すぎるため、木陰で一休みして撮影。

気が付くと1リットルの水はほとんど飲み尽くしており、友人に至っては500mlのペットボトル1本しか水分を持ってきていなかったので二人とも暑さと渇きで疲労困憊状態となっていた。

帰路は高低差の少ない道を選択したのだが、それでも弱った体には十分ハードコース。友人と「バス停には自販機なかったよね。日本だったら絶対自販機置いてあると思うんだけど…」などと話しながら、とぼとぼとバス停に向かって歩いていった。

15時過ぎのバスで柯士甸(Austin)まで帰り、駅構内のコンビニで水分補給。その後、近くのビャンビャン麺が評判の店で遅い昼食をとった。

日本も猛暑で大変なようだが、香港の夏も要注意だとあらためて実感。天気のよい昼間の時間帯に離島のアクセスの悪い場所でサーフ釣りなどもってのほかかもしれない。これからしばらく無理は禁物だな…。