香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

ウクライナ情勢

このところトップニュースは連日のように報道されるロシアのウクライナ侵攻。もちろん武力による制圧は許される行為ではない。ただし、逃げずに徹底抗戦を呼びかけているウクライナの大統領を礼賛するような論調も多いように感じるのだが、その点は少し気になっている。「ウクライナの国民を危険に晒すようなロシアには断固屈しない」、「私は国民の安全をいちばんに考えている」…うーん、もっともらしい発言だけど政治家が得意とするレトリックだよな。

ウクライナ政府(ゼレンスキー大統領)は、ロシア侵攻を避ける政治外交的な努力を十分してきたのか疑問が残る。国民が危険な目に遭うリスクをとって、欧米諸国のサポートにベットした部分は少なからずあるようにも思う。挙句の果てに国民に対して、侵略者であるロシアに屈するなという趣旨のメッセージを発しているわけだから、かなりアジテーターのにおいもするし…。SNSなどで市民に訴えかけることを通じて、最終的には欧米諸国に踏み絵を踏ませようとするのも狙いかもしれない。ロシア(プーチン大統領)を擁護する気はさらさらないが、ロシア=悪、ウクライナ=被害者(善)というだけで片付けてしまってはいけないと思うし、ましてやこれでゼレンスキー大統領が英雄視されるのっていかがなものかと思う。

物事ってそんな単純ではないし、世間の論調が一方向に傾き過ぎているときこそ、少し立ち止まって考える必要があるはず。メディアも、ウクライナ右派の現況とかも含めて、もう少し様々な視点を交えて報道してもらいたいものだ。ゼレンスキーあたりは、今回の件で自らの人気回復と国内右派セクターの弱体化、ロシアにおけるプーチン政権の弱体化などを目論んでるのかも…なんて思いを巡らせている。

マスメディアやSNSなどでウクライナ関連の情報を拾っていると、なぜか当事者でないにも関わらず妙にテンションが高くなって正義を語って周りを煽るような人がいるなぁと感じる。本人は真剣そのものだし気持ちが高揚しているから、ちょっとでも否定しようものなら非国民扱いされそうな空気感すら漂っているんだよな。