心を開くと書いて開心(Hoi1 Sam1)。広東語で「嬉しい」とか「楽しい」という意味だそうだ。広東語の学校で「楽しかった」と言うときに「好玩(Hou Wan)」を使ったのだが、先生から「そういうときは開心という表現のほうがいいかもね」と言われたので覚えた言葉。どうも「好玩(Hou Wan)」だと遊んだりして楽しかったというニュアンスになり、もう少し幸せな感じが入ってくるのが「開心」ということのようだ。なるほどね。
それでふと近所の定食屋の看板を見たら「開心健品屋」とある。この定食屋、一応歩道に面したところにテーブルが二卓出ているものの、基本的には持ち帰りが中心(ちなみに今はコロナの影響でテーブルでの食事も禁止している)。注文するとその場でご主人が調理してくれて出来たてほやほやの食事を持ち帰ることができる。写真のとおり調理場がオープンになっているので、どんな食材を使っているかも一目瞭然だし、どの料理も結構レベルが高い。ローカル感たっぷりの雰囲気だが、よく見ると食材の管理やキッチン周りなどが整然としていて、衛生面もしっかりしている(汚いがうまいという類の店ではない)。
注文を受けてから調理を始めるのと、夕食時は客が絶えないので15分以上待たされるのはざらにあるが、待つだけの価値あり。
奥さんが辛うじて英語で対応してくれるが、こちらも頑張って毎回広東語でオーダーするように心がけている。発音が難しいため、いつも苦戦をするのだけれど…。でも、ここの食事をたべるとちょっと「開心」になれる気がするから、つい足を運びたくなるんだよな。