香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

釣竿

今日は午前中早めに釣りをして、午後は家でのんびり過ごすことにした。

8時30分中環碼頭No.5発の普通船に乗って長洲へ。高速フェリーではないためか、休日なのにずいぶん乗客が少ない。

長洲の場合、朝食も現地調達がしやすい。フェリー乗り場近くの粥店でお粥を外賣(テイクアウト)することにした。

長洲艇仔粥を注文した。24香港ドル(外賣は追加で1香港ドル)。

東灣仔に向かう途中にある北眺亭。この周辺では一番高台に位置しており、眺めがよいためハイカーが休息していることが多い。ここで朝食タイム。

本日の朝食、長洲艇仔粥。イカやら魚の皮やら海鮮がたっぷり入ったお粥。最近、急速に円安が進んでいるから何もかも高く感じてしまうのだが、これで24香港ドルというのはリーズナブルだ。

北眺亭で朝食を摂っていると、途中追い抜いてきたフィリピン系の男女3名が追い付いてきた。息を切らしながらも、非常に楽しそうに「あなたずいぶん速いね」「どこに釣りに行くの?」と話しかけてきた。香港には、メイドさんとして東南アジア系の女性が働きに来ていることが多いのだが、彼女たちは、お金を使わずに週末を楽しく過ごす方法を心得ているように思う。

東灣仔。北眺亭からトレイルを下ってきて、砂浜に到着する手前の岩場で釣りをすることが多い。この日はエギングをしている先客あり。

愛用しているエギングロッドを取り出して、リールを取り付けてセッティングしようとしたところ、竿先がぽっきりと折れてしまっている。しばし茫然…。よくよく振り返ってみて、昨日釣行からの帰りにバス停に向かって小走りしていて転倒したことを思い出した。たぶん、いや間違いなくあの時にやってしまったのだろう。幸い、予備の簡易的な釣り竿をバックパックに入れてきていたので、この日は予備竿で釣りをすることにした。

この日は砂浜を横断して、いつもの釣りスポットの向かい側にある岩場まで来てみたが、こちら側はいまひとつだった。

二時間半ほどで、釣果は良型キス2匹、ベラ2匹、オキエソ1匹。まずまず楽しめた。昼頃になって、東灣仔にはクルーザーがいくつか停泊し、クルーザーから海水浴を楽しむ人たちが増えてきた。ちょうどよい頃合いだったので、帰路につく。

予定より少し遅くなったものの、2時過ぎに香港島に戻ってきたので家の近所で遅めのランチを摂ることにした。

家の近所でひとり飲茶といえばこの店。結構通っているのだが、珍しく店員に顔を覚えてもらえず、たいてい塩対応だ。けれども気兼ねなくひとり飲茶が出来るので気に入っている。

定番の蝦餃や焼賣はあえて注文せず、この日は普段あまり注文しないものを試してみた。四品でお茶代(6香港ドル)を含めてぴったり100香港ドル。ひとりで外食するときには滅多に100ドル超えることはないのだが、たまにはよいだろう。

 

美味しかった二品をメモしておく。

糯米鶏。蓮の葉でくるんで蒸された中華おこわ。ここの糯米鶏はおいしかった。

素翅灌湯餃。フカヒレ入りスープ餃子(翅、とあるからフカヒレなのだろう)。フカヒレは本物なのかどうかは正直よく分からないが、このスープ餃子は非常に美味しかった。少し価格も高めだが、また食べたくなる一品。

それにしても釣竿の破損は痛かった…。しかもその原因が自らの転倒によるものなのだから情けない。歩くのは苦にならないし、年齢の割には健脚だと思っていただけにショックは大きい。どうやら足の筋力が低下して、すり足になってしまっていることが原因らしい。少し意識して足の筋力アップに挑戦してみることにしよう。

夕方に帰宅し、シャワーを浴びた後、100分で名著の『野生の思考』(レヴィ・ストロース)を観る。未開社会のサステナビリティ―、現代の先進国が提唱するSDGsの欺瞞…そんなことに思いをめぐらせているうちに寝落ちしていた。