香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

香港ひとり飯

香港のよいところ、それは気兼ねなくひとりで外食出来ること。欧米だとファストフード店はともかく、日本でいうところの街の定食屋的なレストランは少ない印象だが、香港はこの手の定食屋(茶餐廳など)には事欠かない。

この日も午前中は長洲島へ渡って、東灣仔で釣り。なんとか8時半中環碼頭発のフェリーに乗り込むことが出来た。先週は長洲島のお粥屋でテイクアウトした海鮮粥を朝食にしたが、今日は地元の茶餐廳で朝食セット(早餐)を注文。

早餐セット。牛奶麥皮(オートミール)、腸仔(ソーセージ)と蛋(目玉焼き)、牛油方包(耳なし食パン)、凍奶茶。トータルで37香港ドル

店構えはこんな感じ。おしゃれ度がないからこそ寛げるスペース。

東灣仔の釣りスポットに向かう前に、フェリー乗り場の横にあるサンパン(舢舨)が出船している碼頭を偵察。たぶん、ここからランタオ島の大浪灣行きのサンパンが出ているのだが利用方法がよく分からない。

長洲にあるサンパンの船着き場。時刻表があるわけでもなく、ベンチに座っている人たちも船待ちなのか単に寛いでおしゃべりしているだけなのか不明だ。

興味津々でサンパンを見ていると、船長と思しきおじさんが「どこに行きたいんだ?」と聞いてくる。「ランタオの大浪灣」と言うと「ひとりか?」と聞き返してきた。さすがに一人だけだと効率悪そうなので躊躇していたら、おじさんはそのあと来たグループと交渉し始めた。おそらく定期便が出ている訳ではなく、交渉ベースで行先と人数、値段が決まってくるようだ。試しに利用してみたいが、単独釣行が基本の自分にはやや使い勝手が悪そうではある。

ということで、いつも通り北眺亭を越えて東灣仔まで行って釣りをする。この日はエギングをしている釣り人が4~5名ほどいた。そろそろイカ釣りも本格的に始動したいが、この日はいつも通りアオイソメでの餌釣り。2時間ほどでキス4匹、オキエソ1匹の釣果だった。

東灣仔には小さなボートが一隻停泊していた。おじさんが一人でのんびりと食事をしている様子。カヤックでの釣りもよいが、釣りに集中するのであればこうした小さな船を一隻持つのも良さそうだ。

この日は銅鑼灣に用事があったので、昼過ぎには長洲からフェリーに乗って中環まで戻る。実は、先日転倒したときに釣竿だけではなく眼鏡も歪んでしまっていたので、眼鏡屋に行って眼鏡を新調することにしたのだ。本当に色々高くつくことになったもんだ。

銅鑼灣のZoffで眼鏡を作ってもらっているあいだ、やや遅めのランチをとることにした。以前から気に入って度々訪れている四川料理の店を選択。

渝酸辣粉。店の外観を移したこの写真は、二年ほど前のもの。

汁なし担担麵を頼むことが多いのだが、この日はがっつり食べたかったのでテイスティングメニュー(118香港ドル)を注文した。

テイスティングメニュー(招牌套餐)は、口水雞、涼拌木耳、涼拌青瓜、涼拌蟲草花浮皮、酸辣粉、そしてデザート(桂花冰粉)。辛さは小小辣にしたけれど、本格四川料理だけあって十分辛かった。酸辣粉より汁なし担々麺のほうが個人的には気に入っているのだが、セットメニューだから仕方ない。もちろん酸辣粉(イモから出来た太い春雨のような麺が特徴)も美味しいけれど、今度はアラカルトで汁なし担々麺にしよう。

食後にデザート(桂花冰粉)が出てきて、黒蜜の甘さが辛さで痺れた舌を癒してくれる。好味!

久々の四川料理を堪能したあと、Zoffで眼鏡を受け取って、帰宅。アパート近くのスーパーで買い物をしていたら夕立ちに見舞われた…。やはりまだまだ真夏の気候のようだ。