香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

ブラボー!

ワールドカップでの長友選手の「ブラボー!」は、すっかり日本人の記憶に刻み込まれたのではないだろうか。なんと、長友選手の所属するFC東京は、こんなブラボーグッズまで売り出したようだ。

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ブラボーって、ほとんどの日本人はよく知ってる言葉だと思うのだが、実際に「ブラボー!」と人前で発したことのある人はそれほどいないのでは無いだろうか。長友選手はイタリアでもプレイしてたから、きっとイタリア仕込みの「Bravo!」だったんだろうな。

いや、実は個人的に「ブラボー!」にはちょっとした思い出がある。かれこれ二十年以上前に、学生時代の親しい友人の結婚式の二次会に参加した。最近の結婚式の二次会はどうかわからないが、その当時はちょっとしたゲームがあって、みんなで主役の花嫁と花婿を祝福しつつ盛り上がるというのが定番で、その時も出席者を巻き込んだゲームが企画されていた。そのゲームとは、選ばれた男性数名が花嫁を順番に褒めていき、ほめ言葉が出てこなくなったらアウトというもの。例えると、山手線ゲームの要領で手拍子を挟みながら、「○○ちゃん、美人!」(手拍子)、「○○ちゃん、清楚!」(手拍子)、・・・という具合にやっていくというわけだ。

たしか新郎の友人として自分を含めて男性10名くらいが選ばれたのかな。手拍子のリズムに合わせて、「Yちゃん、可愛い!」、「Yちゃん、おしとやか!」、・・・と続いていく。最初の2巡目くらいまでは問題なかったのだが、さすがに20近くもほめ言葉が出てくると、言おうと思っていたほめ言葉を先に言われてしまったりして、苦しくなってくる。そして何も思いつかないまま、また自分の順番がまわってきた。そのとき咄嗟に出てきたのが、「Yちゃん、…ぐぬぬ…ぶっ、ブラボー!」だったのだ。

ほめ言葉としては、ちょっと想像の域を越えていたのだろう。なんとなく「ブラボー??(笑)」といった雰囲気になって、ゲームを仕切っていた後輩に「ブラボー、ですか(苦笑)。うーん、アウト!!」と宣告される結果となった。

いまだになんで突然「ブラボー」が降ってきたのか分からないのだが、今となっては何も出てこずに終わるよりも、面白い感じで(しかも新郎新婦も悪い気はしなかっただろうし)終わって、結果的にはなかなか良かったのではないかと思っている。もちろん、その場ではえらく恥ずかしかったのだけれど…。

幸い、その友人夫婦とはその後も家族ぐるみで付き合いが続いている。長友選手のブラボーがこれだけ世間に広まったのだから、今だったら「Yちゃん、ブラボー!」もセーフの判定だったかもしれない、などとついつい昔のことを思い出してしまった。