去年の元日と変わらず、香港でひとりで迎える2023年の正月。朝食はコーヒーとパン、それから賞味期限が元旦だったヨーグルトを食べる。10時過ぎに横浜の実家とオンラインで繋いで、妻と娘、両親・妹と新年の挨拶。両親が昨秋から介護付き老人ホームに入居したのだが、年末年始だけ一時帰宅して例年通り家族で正月を過ごすことにしたとのこと。両親としても帰る家があるほうが精神的に落ち着くらしく、しばらくは横浜の家をそのまま維持するということだった。
オンライン新年会は、画角の問題なのか、実家のテーブルに並んでいるおせち料理だけが映像に写し出されていて、時おり料理に手を伸ばしている家族の箸が見えるというちょっと不思議な光景。こちらもちょっとは正月らしい雰囲気を味わうために、雑煮をつくり、韓国料理の総菜屋で買ってきた黒豆や大根のニンジンのなます、ナムルなどを大皿に盛ってみる。家族にも見せてみたが、あまり関心ない様子。まあ、そんなもんだよな。でも、みんな元気そうでなにより。
コロナ禍で年末年始に香港で過ごすようになってからは、毎年こんな感じの正月。14時前になって、2023年の釣り初めに出かけることにする。家からのアクセスがよくて釣り環境も悪くない場所となると、やはりランタオ島の花坪だ。ちなみに釣行前に近所の釣り餌屋でアオイソメを調達した(店主いわく、新暦の年末年始は通常営業とのこと)。
アオイソメでの餌釣りなので、もう少し釣れるかと思っていたのだが、結局1時間半ほどやって小さなカサゴ一匹のみ。うーん、年が明けてもこのところの不調から脱却できていないのか…。そう思いながら仕掛けを回収するべくリールを巻いていると、なんと回収しているアオイソメをアオリイカが追ってきた!このあたりにはイカがいるだろうとは思っていたが、実際に目撃するとテンションがあがる。即座にエギングに切り替えて、アオリイカを狙ったものの、残念ながらヒットせず…。30分ほどで18時になり、かなり薄暗くなってきたので帰路につくことにした。
バス停に着くころにはすっかり暗くなってしまったが、今日はなんといっても花坪でアオリイカを目撃できたことが何よりの収穫だ。いるかいないか分からないままエギングを続けるのは苦痛だが、実際にイカがいるのであれば心強い。「いつかはチャンスが来る」という信念を持ち続けることができるというものだ。新年の目標、まずは「おかっぱりからアオリイカ」だな。
今年も怪我なく健康で過ごせますように!