香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

籮箕灣~石壁

正月二日目は、朝から釣行。前回は時間がなくて断念した、「籮箕灣から石壁にかけてトレイル(ランタオトレイル)を歩きながら新たな釣りスポットを探る」というのが、本日の目的だ。

本日のコース。のんびりと釣りをしながら歩くのには良い距離だ。

三連休の最終日。普段の週末よりもテントの数が多い。この日は暖かくて上着はいらないくらいの陽気だった。

灣の左端のほうには、長竿を遠投してキス釣りをする老夫婦がいた(少し見ていたら、小さなキスを釣り上げていた)。

とりあえず、まずは砂浜を横切り、海に向かって右側の岩場から投げてみる。この日は天気が良かったが、波は結構高かった。

とりあえず本日最初の釣果は小さなフグ。

続いてクロサギ。その後は立て続けにフグ2匹が釣れた。

どうやらフグが多そうなので、更に岩場を奥に進んで行くことにする。

単独釣行と思われるおじさんを発見。前回来た時もこの付近に釣り人がいたから、今度来たときは試してみよう。大きな岩が多いので足場に困ることはなさそうだ。

籮箕灣が見えなくなるくらいまで岩場を進んで行った場所。明らかに根がかりしそうなのだが、以前ここで火點を釣ることが出来たので今日も試しに投げてみる。

この明らかに根がかりしそうなポイントは、案の定、根がかりの連発。この場所にこだわる必要はないので、早めに見切りをつけて、ランタオトレイルに戻ることにする。

水口には戻らず、トレイルを石壁方面へ向かう。

海に降りることができる小道がないかどうか探りながらトレイルを進んでいく。

地図で見ていると、簡単に海に降りれそうな場所があるように思えるのだが、現実にトレイルを歩いていると意外に高い場所をトレイルが通っているので、なかなか海へ出られそうなルートを見つけられない。やはり難しいかな…と思っていると、

なにやら海のほうへ下っていけそうな小道を発見(ランタオトレイルの道標L094付近)。これは試すしかない!

無事に海に降りてくることが出来た。岩場なので根がかりリスクはありそうだが、籮箕灣と比べると波は高くないので釣りはしやすそうだ。

手前は根がかりしそうなので、なるべく遠投しながら試してみると…

まずは小さなカサゴがヒット

続いて良型のキス。このところキスを釣ることが出来ていなかったのでこれは嬉しい!

そしてベラ。

小一時間ほどで3匹ほど釣れた。初めてのスポットにしては、まずまずの釣果。そしてキスに関しては、大晦日に食べられなかったキスの天ぷらにするため持ち帰ることにした。

その後、トレイルに戻って少し歩くと、石欖洲營地の案内板があった。ひょっとするとこのキャンプサイトからも海までアクセスできるかもしれないと思ったが、今日は無理せずに次の機会にトライすることにしよう。

石欖洲營地の案内板。

ここから先は海に降りることが出来そうな道は見つからず、トレイルが海のほうまで下っていく頃には既に石壁の碼頭が目に入ってきた。

石壁のスーパーロング碼頭が見えてきた。不思議なことにこの碼頭、Googleマップでは存在していない。

この辺りも少し散策すれば釣りポイントを見つけることが出来そうだったが、今日のところはもっと釣ろうという気分より、今後の釣り場所を探っておくモード。

どうやら石壁には昔のロックカービング跡があるらしいので行ってみることにした。

これが三千年前のロックカービング跡らしい。ちょっと真田の六文銭の縦バージョンっぽいような気がする。香港ではこうした数千年前のロックカービング跡がいくつも発見されているようだが、おそらく漁労・採集を営むのに適した環境だったのだろうな。

そしてこれが石壁の碼頭。石壁監獄(そして監獄職員宿舎)と沙咀懲教所の敷地を通っていくと辿りつく。この碼頭はメジャーな釣りポイントで多くの釣り人たちが釣り糸を垂れていた。どうしようか迷ったが、ここはまたの機会に来ることにしよう。

そしてこれが本日の釣行ルート。マップ上には石壁碼頭が見当たらないのも確認できるかと思う。ちなみに香港政府の測量所?(地政總署測繪處)が作成している紙の地図にはきちんと掲載されていた。

ここから帰るとなるとバスで東涌まで戻り、そこからバスもしくはMTRに乗り換える必要があるので、少し早いが帰路つくことにした。

この日の夕食は、釣ったキスを早速天ぷらにして頂いた。かぼちゃとアスパラとベビーコーンはどれも大晦日の残り。

晦日のリベンジも果たせたし、なかなか充実した釣行となった。しかし地元の釣り人と、もう少し広東語でコミュニケーションを取れるようになりたいな。今はかなり適当な広東語で「魚釣れたか?キスか?」みたいなやり取りをしているが、すぐに広東語でのコミュニケーションに限界があるのを悟られてしまい、大抵はその時点で会話がとまってしまう(若者の場合だと英語に切り替えるケースもたまにあるが、いかにも地元のベテランの人は英語で会話してくれないケースが多い印象)。2023年の釣りの課題に、「地元の釣り人との広東語でのやりとり」を加えることにしよう。