香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

エギング、そしてNHKスペシャル

本日は朝から釣行。日曜日から天気が下り坂のようなので、新年の抱負である「おかっぱりエギング」で結果を出したいと思い、生き餌は持たずに花坪へ向かった。

花坪の碼頭。今日は風もほとんどなく、波も穏やかで釣りがしやすい環境だ。

餌木を投げて、しゃくっては止め、しゃくっては止め、を繰り返す。なかなか忍耐力が試されるのだが、とりあえず先週この場所でアオリイカを目撃できたことが心の拠り所だ。

途中で餌木のカラーを変えてみたり、花坪の碼頭周辺の場所を色々と試してみたが、釣れる気配なし…。気分転換にミノーを投げてみたりもしたのだが、やはり難しそうだ。

久しぶりに草灣碼頭にも行ってみた。エギングを1時間ほどやってみたのだが、こちらもイカの気配なし…。先客のおばさんがいたが、釣果は小さなアイゴとキスくらいで、それほど釣れている様子ではなかった。

朝から5時間近く粘ってみたが、一向に釣れる様子はない。場所の問題なのか、時間帯の問題なのか、それともエギング技術の問題なのか…。悔しいが、また出直しだな。

帰り際にトカゲがいたので一枚パシャリ。

今日の夕食は久しぶりにカレーを作ろうと思い、帰る途中で街市に寄って、ニンジン・玉ねぎ・じゃがいもを買い、スーパーで牛肉を購入した。なんとなく「おせちもいいけどカレーもね」という懐かしのキャッチフレーズを思い浮かべながら。

カレーのルーはたしか家にストックがあったはず…と思っていたのだが、帰宅して確認したところなかった…。釣りはボウズだったし、うまく行かないときは、こういう感じになる。でも幸いハヤシライスのルーがあったので、ハヤシライスにメニュー変更して事なきを得た。

夕食の準備をしながら、NHKオンデマンドNHKスペシャル日本海軍 400時間の証言」を見る。2009年8月に放送された番組。1時間番組×3回で計三時間あったのだが、面白い内容だったので一気に見てしまった。海軍兵学校を卒業したかつてのエリート軍人たちが、戦後30年以上経ってから「反省会」ということで、10年以上、延べ130回以上にわたって秘密裡に月に一度集まっていたそうだ。もともと非公開だったのだが、2008年にその「反省会」を記録したカセットテープの存在が明らかになり、制作されたのがこの「日本海軍 400時間の証言」というわけだ。

不勉強で初めて知ったのだが、東京裁判A級戦犯となった海軍関係者のうち、死刑になった人間は一人もおらず(海軍大臣だった嶋田繁太郎終身刑、のちに釈放)、その背後では、海軍軍令部の元参謀たちが、A級戦犯となった海軍トップを守るため、動いていたというのは驚きだった。海軍関係者でもB、C級戦犯として死刑になった人達はいたのだが(捕虜を処刑した現場の下士官等)、この証言を聞いている限りでは、彼らは上層部を守るための画策による犠牲者といえるだろう。そもそも、組織(海軍)の上層部を守るために画策をする時点で、組織に毒されていると言わざるを得ず、本当の意味での「反省」がそこにあったのか甚だ疑問だ。勉強のできるエリート軍人たちの集まりだったのだろうが、その多くは「人の道」よりも「組織の論理」を優先させてしまう小役人として振舞っていたのではないか。反省会の証言を聞いていると、ときおり「エルサレムアイヒマン」のにおいを感じた。それこそが、この「反省会」が後世に残してくれたものなのかもしれない。