香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

新興食家のち、映画

この日は以前から気になっていた堅尼地城(Kennedy Town)にある有名な飲茶の店、新興食家に行ってみることにした。このお店、開店時間が早朝3時で、午後4時には閉店してしまうのに加えて、しょっちゅう行列が出来ているのでなかなか敷居が高かったのだが、平日の午前中であればそれほど待たずに入れるだろう。

堅尼地城の有名飲茶店、新興食家。平日の10時過ぎという中途半端な時間なら空いているだろうと思いきや、すでに入店待ちの状態だった。かなり観光客も多かった印象。

店内の様子。広くはない店内はお客さんでいっぱい。もちろん相席は当たり前だ。いかにも香港ローカルの飲茶スタイルといった感じ。ワゴン式というよりは、蒸かされた飲茶は奥の棚に積み上げられているので、伝票を持ってそこまで行って好きな飲茶をピックアップし、伝票に記入してもらう。

観光客も多いせいか、写真付き英語メニューもあり。値段は決して安くはないかな。

焼売(27香港ドル)と懐舊糯米飽(17香港ドル)。この懐舊糯米飽、食べやすくておいしかった。

定番の蝦餃(27香港ドル)。

皇牌流沙飽 (名物のカスタード饅)が売り切れだったので馬拉糕(25香港ドルだったかな)を注文。ほのかに甘くてふわふわでおいしい。

お茶代を含めて合計104香港ドル。香港のローカル感を味わいながら飲茶を楽しむにはよいと思う。住んでいるアパートから徒歩圏なので今度は早朝に来てみよう。

その後、街市などで食材の買い出しをしてアパートに戻り、午後からは油麻地のcinemathequeで映画鑑賞。戦後まもない時代の台湾を描いた作品『非情城市』を観た。

非情城市』。戦後、日本の統治下から中国国民党の支配へと変わっていくなかで、台湾のある一家の生活を描いた作品。

登場人物が多く、正直なところそれぞれの関係性を理解するのが大変だった。統治・領土をめぐる争いを通じて、いつの時代も一番辛い思いをするのは、現地で生活している人たちなわけで、そのことはきっと現代もまったく変わっていないだろうと気づかされる。

映画を観たあと、油麻地のフルーツマーケットを覗いてみた。

インドア生活という割には出歩いているのだが、少なくともブヨがいるような場所は避けているので、着実にブヨの毒は抜けて快方に向かっているのを感じる。もう少しの辛抱だ。