香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

映画『乱』

金曜日の夜、会社帰りに油麻地のcinemathequeで映画鑑賞。今月は、あの黒澤明監督の『乱』の4K復刻版が上映中だったので、この機会を逃すまじと思っていた。やはり迫力ある映像美を堪能するには、映画館の大スクリーンで見るに限る。しかも平日夜の上映だと、大抵の場合は当日の夕方までにチケットを購入すれば、絶好のポジションで観ることができるのだからありがたい。

映画『乱』。1985年公開だから、かれこれ40年近く前なのか…。

映像はやはり迫力があった。合戦シーンはもちろんだが、映画のエンディングに象徴されるように、様々な場面での引きの映像が印象深かった。色合いの鮮やかさも、純粋に「綺麗だなぁ」と感じた。ストーリーに関しては、ひと昔前の映画やドラマでよく感じることではあるのだが、展開の速さに自分の感情が追いついていかないように感じることが度々あった。あれ、突然記憶戻ったの?とか、重要らしき登場人物が意外とあっさりと死んでしまったりとか…。

撮影場所は海外なのかと思って、あとからググってみたら、ロケ地は日本各地(阿蘇、熊本城、伊豆大島等々)だったようだ。

自分にとってはストーリーが心に深く刺さるというよりも、映像美が瞼に焼き付く、そんな感じの映画だった。