香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

紅(hung4)と行(hong4)

広東語のレッスン。日本人にとっては微妙な違いに過ぎない発音も、広東語の先生は的確に指摘してくれる。先日、ホンハム(紅磡)のピンインがなぜ "hong hum"ではなく、"hung hom" なのかという細かい質問をしたのだけれど、「英語と同じではない」とのことだった。うーん、英語を学習した日本人からすると、"hung hom"という英語表記から導かれる発音は、「ホンハム」よりは「ハンホム」なんだけどな…と思いつつその時はそれで話が終わった。

で、後日のレッスンで先生がこのことを覚えていてくれて、「紅(hung4)と行(hong4)」の発音の微妙な違いについて説明してくれた。ちなみに行は銀行(ngan4 hong4)の行(行山(ハイキングに行く)の場合は(haang4 saan1)と発音が変わってくるので注意)。

正直、何度先生の発音を聞いてもどっちがどっちなのか判別が非常に難しかったのだけれど、どうも紅(hung4)のほうが若干「おぅん」という感じで、行(hong4)は「おん」となり、「ぅ」の要素がないみたいだ。極端にいえば英単語の alone と along の発音の違いらしい。

たしか以前の「(ging3)」と「見(gin3)」の微妙な違いを教えてくれて、そのときは(ging3)の場合は「い」の音に少し「え」を加える、見(gin3)の場合は、そのまま日本語の「い」と同じということだった。

日本語と比べると広東語は音に対する感度が非常に高い。このことは、英語を自国語のなかに交えて使用するときに顕著に出ていると思うのだが、日本語の場合は英語本来の発音ではなく、日本語の発音に変換する。たとえば motivationだったらモチベーションという具合。これを日本語で話しているときに motivationと英語として正しい発音で挿入すると「なに格好つけてんだ」となる。

ところが広東語の会話のなかに英語が混じってくる場合、かなり英語の発音のまま使っているようだ。街中やラジオなどで英語交じりの広東語を聞いていると英語部分の発音は日本語の場合と異なりほぼ英語に聞こえる。

ちょっとした発音でつまずいてばかりの広東語学習…でも少しずつ進歩していると信じて今年もマイペースでやっていく。