香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

ジャズ喫茶のち、映画鑑賞

平日のナイトシーバスの疲れが残っていたのと、夕方から雨の予報だったので、土曜日は自宅近辺でのんびり過ごすことにした。9時過ぎくらいに遅めの朝食をとった後、掃除をして、近所に買い出しに出かける。パンやらミネラルウォーターやら豆漿やら、一通り買いそろえてアパートに戻るとほぼ昼の時間。これまた近所のお気に入りレストランの徳記で茄子斑腩飯と凍檸茶(少甜)を食べに行く。

茄子斑腩飯。メニューではご飯ではなく麵(河)なんだけど、ご飯に変更してもらう。あえてご飯に変更してもらうのを広東語でスムーズに注文できたので少し嬉しい。

アパートに戻ったら受付の女性が、「あと30分くらいで避難訓練があるので、サイレンがしばらく鳴ると思う」と教えてくれた。うーん、避難訓練となるとさすがに家でのんびり過ごすのは難しそう…。

ということで、食後のコーヒーはちょっと贅沢して近所のジャズ喫茶CODAで。ひょっとしたらリニューアル後、初訪問かもしれない。

ジャズ喫茶CODA。土曜の昼過ぎ、テーブル席はほぼ満席状態だった。

そういえば今度、坂本龍一を取り上げるセッションがあるんだった。行きたいけれど残念ながらスケジュールが合わない…。

コーヒーとチーズケーキを注文。合計で110香港ドルほど。ちょっと雰囲気のいい喫茶店だと、まあ妥当な価格かな。小一時間、広東語の勉強をしながらケーキとコーヒー、そして音楽を楽しむ。たまにはこんな時間の過ごしかたも悪くない。

アパートに戻ろうと喫茶店の外に出たらちょうど雨が降り始めた。天気予報どおり。無理して釣りに行かなくて正解だった。

なんとかそれほど濡れずにアパートに戻り、夕食までの時間はドラマを観たり、筋トレしたり、詠春拳の練習をしたりして過ごす。今のアパートに引っ越してきて4年目になるけれど、最近になってアパートのジムを頻繁に活用するようになった。その一番の理由は、鏡を見ながら詠春拳の小念頭ができるため。周りは基本的に筋トレをしているけれど、気にせず小念頭に集中。いや、実際のところ少し視線を意識しないわけではないけれど、そのぶん緊張感をもって出来るのでかえってよいような気がする。

夜になって雨もやんだので、隣駅の堅尼地城で映画を観ることにした。堅尼地城であればどれだけ深夜になっても歩いて帰れる距離なので、その日の一番最後の上映回を選ぶことが多い。この日観に行ったのは、香港映画『淺淺歳月』 - True Love, for Once in My Life。

『淺淺歳月』。ちょっと切ない愛情片(ラブストーリー)。

この作品、映像がなんだか独特の風合いだなと思ったら全てiPhoneで撮影したらしい。なんだかよい感じ。

ストーリーは、幼馴染みの二人が結婚して幸せな生活を送っていたのだが、夫が中国本土に単身赴任しているときに別の女性と付き合ってしまい…というありがちな展開。小説が原作のようなので、原作を読まないと理解できない部分もあるのだろうけど、こんな状況においても妻が心の底では夫を愛しているというのが、正直不思議ではあった。

奥さんがいるのに、他の女性に手を出す場合、100パーセント男性が悪いだろうと思っていたのだけれど、以前家人とそんな話をしたときに、どうやら女性は浮気相手の女性に対する憎しみもそれなりにあるということが判り、少し意外だった(ちなみに、自分が浮気して揉めたというわけではなく、あくまで一般論としてね)。そのときは、どうしてだろうと思ったのだけれど、よくよく考えると、きっと女性は女性で、自分のほうが男性の気持ちをコントロールしているという感覚があるからなんだろうなと。この映画を観ながら、そんなことを思い出してしまった。