午前中は堅尼地城の映画館で『虎毒不 Montages of a Modern Motherhood』(邦題:「母性のモンタージュ」)を鑑賞。現代香港社会における女性(母親)の生きづらさをテーマにした映画。「虎毒不」というのはどうやら「猛烈で厳しい母」になり切れなかったというニュアンスらしい。それにしても社会的に男女平等が進むほどに、子育ての大変さ(特に女性にとっての)が如実にあらわれてくるような気がする…。
それにしても、現代の先進国は何世代にもわたって継続していくことができる”サステナブルな”社会システムを果たして構築出来ているのかと考えさせられる。一人当たりの国民所得が増えて金銭的には豊かになったにも関わらず、伝統的なコミュニティが少しずつ崩れていった結果、社会としての持続可能性は低下しているのではないだろうか。
詠春拳に限らず、恐らくどの流派の功夫もそうなのだろうけれど、学ぶほどに奥が深い。小念頭も何度やっても満足する出来栄えということはなく、日々鍛錬あるのみだと感じさせられる。決して楽ではないし、正直ダメなことばかりなんだが、不思議とそれが生活に張りを与えてくれているような気がする。