香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

西貢大灣

この日はちょっと足を延ばして西貢へ。先日友人と一緒に西貢に来たときに、やはり西貢は海が綺麗で素晴らしいと実感したので、アクセスは少々大変だが、もう少し西貢を開拓してみたくなったのだ。

まずは西貢のベーカリーで朝食を摂る。

好きなパンとドリンクのセット(31香港ドル)。このパン(菠蘿包)が焼きたてでサクっとしていて非常に美味しかった。

朝食を摂った後、ランチ用のおにぎりや釣り餌のアオイソメを調達し、前回と同様、西貢のバスターミナルから7番のミニバス(海下行き)に乗り込む。過去2回とも降りたい停留所でうまく降りれなかった苦い経験があるので、どうやって他の乗客が途中下車するのか、車内でしばし観察…。そうすると皆さん「下次站、有落!(次、降ります!)」と言っている。なるほど、これならいけそう。MTRのアナウンスで流れている「下一站」ではないんだ。幸いひとつ前の停留所で降りた人も「下次站、有落!」と言っていたので、自分も躊躇うことなくやや声を張って「下次站、有落!」と言ってみる。大成功。言葉はやっぱり実際に使ってみて伝わることが確認できると身についた感覚が得られる。

屋頭で下車して、土瓜坪に向かうトレイルに入っていく。

赤径碼頭の辺りでは、漁?をしている人を見かけた。恐らく発砲スチロールの中に必要な道具を入れて、本人は泳いでいる様子。

今回のルートをほぼカバーしている地図。実際に歩いてみると、地図でのイメージとだいぶ異なるということがよく分かった。

今回は、赤径碼頭(北側の大きいほう)からトレイルに入り、劉屋を目指して北上してこの半島の海岸をランガンしてみようと考えていた。ところが、赤径碼頭からのトレイルがどうしても見つからない。仕方なく、マクリホース・トレイルで大浪坳まで行き、そこから北上することにした。

大浪坳から北上するルートにはこんな警告が。蚺蛇尖(シャープ・ピーク)へ行くルートでもあるので、注意しながら進んで行く。

途中、かなり草が生い茂っていてかき分けながら進まなくてはいけない箇所も。短パンで来たのを後悔…。

蚺蛇尖へ向かう場合は右手に進む。劉屋まではかなり大変そうなので、今回は蚺蛇灣を目指すことにした。

まだまだ道のりは長く、険しそうだ…。いつになったら釣りが出来るのだろう。

蚺蛇灣までだったら行けるだろうと思っていたのだが、一旦下った後、また急な(しかも途中で藪漕ぎが必要そうな)トレイルを登り、それから海まで降りる必要がありそうだったので断念して引き返すことにした。単独行動のときに無理は禁物。

大浪坳に戻り、マクリホース・トレイルを東に進む。前回行った鹹田ではなく、その北側にある大灣を目指すことにした。

トレイルの途中で見かけた廃村の家屋跡(林屋圍)。昔はこの辺りに集落が形成されていたということに驚きを感じる。

途中、トレイルがいくつも分岐していて分かりづらかったが、なんとか大灣に辿り着くことが出来た。

細いトレイルの先に牛が。追い抜こうにもさすがにあまり接近するのも怖いので、しばらくはこちらも「牛歩」を余儀なくされた。少し道幅が広いところで、牛が気を利かせてくれたのか立ち止まってくれたため、無事に追い抜くことが出来た。

大灣。やはり西貢の砂浜はきれいだ。先客はクルーザー1台とサーファーが6~7人ほど。

釣りの前に、まずは腹ごしらえ。本日のランチは西貢の華御結(はなむすび)で調達してきたおにぎりとお茶。コンビニでもおにぎりを買うことが出来るが、クオリティは圧倒的に華御結に軍配があがる(値段は少し高めだけれど)。

サーフの左側(海に向かって)、そしてその先の岩場で釣りをしてみた。釣果は小さなコトヒキ2匹とベラ1匹。あまり釣れる感触はなかったが、根がかりはほとんどないし、人も少なくて自然に囲まれているし、ボーっとするにはいい環境だ。

少し雲行きが怪しくなってきたので、早めに戻ることにした。基本的に来た道を引き返して、まだ餌が余っていたので赤径碼頭(南側の小さいほう)で投げてみることにした。1時間ほどやってキス2匹(良型1匹)。小さなキスがかかって釣り上げるときに、なにやらサゴシらしき魚が釣り上げようとしたキスにアタックしてきているのを目視。これは泳がせ釣りが出来るかも、と思って、しばらくメタルジグなどを投げてみたものの、結局大物は釣れず。でもこの場所ならばルアーで大物を狙えるチャンスはあるのかもしれない。

帰りぎわ、懸念していた通り、雨に降られてしまった。そして、もちろん西貢に着くと、恒例の彩虹行きのミニバスを待つ長蛇の列…。丸一日がかりになったが、夕食時にはアパート近くに戻ってこれたし、良い一日を過ごすことが出来た。

夕食は近所の餃子屋で酸辣米線(44香港ドル)。疲れたが充実の一日だった。