香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

西貢に異変?

この日は、日本から旅行で来ている友人と一緒に、早朝から西貢へ。高層ビルが林立する香港ではなく、自然豊かな香港を味わってもらおうと、西貢でFishing & Hikingを楽しむことにした。

MTRとバスを乗り継いで西貢に到着し、そこで海を眺めながらの飲茶(朝食)。香港に住んでいる日本人の釣り仲間と一緒のときは、茶餐の早餐(朝食セット)のことが多いので新鮮な気分だ。朝食後に昼ご飯も調達したのだが、いつもは華御結のおにぎり2個のところ、點心(糯米鶏)をテイクアウト。

西貢からバスで北潭凹まで行き、そこからマクリホーストレイル(Section2)で赤徑碼頭へ向かう。まずは赤徑碼頭で釣り。友人と二人でキスやクロサギ、イトヒキハゼなどを釣ったが、残念ながらいずれも小物ばかり。それにしてもこの日はやたらとハイカーが多い…。

しばらく釣りをしたのち、今度は大浪坳を経由して大灣ビーチへ。

香港の砂浜のなかでも、ここは特に綺麗。この日はちょっと人が多かったけれど…。

大灣の全貌。ぜひ日本の友人に香港の自然の素晴らしさを味わってもらいたかったので、遠出してここまで来てよかった!

大灣の端っこの岩場から少し釣りをしてみたものの、根掛かりが酷かったので早々に釣りは切り上げ。その後は、マクリホーストレイルを南下して、西灣亭からバスで西貢に戻ることにした。

トレイルではかつてないほど人が多かったのだが、聞こえてくるのはほぼ100%、普通話。実は友人が北京に語学留学した経験があり、その後は上海で数年働いていたので普通話が話せる。彼によると、どうやら多くの人たちが深センから観光で香港に遊びに来ているとのことだった。どうやらツアーも組まれているらしい。なんだか、少し広東語も使いながら友人に香港を案内しようと思っていたのに、なぜか言語に関しては逆に助けてもらうことに…。

西灣亭に到着すると、少し恐れていたとおりバスを待つ長蛇の列。バス待ちの列に並んでいるあいだも聞こえてくる会話はほぼ普通話。友人も深センから観光で来たという若者と普通話で会話したりして、なんだか香港にいる気がしなかった。

広東語は死にゆく言語…とは耳にしたことがあったけれど、数十年後には普通話のほうがスタンダードになってしまうのでは…そんなことを想像せずにはいられない Fishing & Hikingの旅だった。