香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

船釣りの厳しさを知る

この日は西灣河に6:30amに集合して、船釣り。もともとは船で4時間ほどかけて外海に遠征して、カンパチやサワラを狙う予定だったのだが、風が強いため近場に変更になった。釣り物は馬友(ジギング)とイサキ(南極エビでの餌釣り)。

夜明け前の西灣河。気温は低めだが、天気は良さそうだ。

近場と聞いて、先週の深井での船釣りのイメージで考えていたのだが、あくまでも当初行く予定だった石仔排よりは近いという意味で、船で1時間以上はかかる外海が今回のポイント。

出船直後。船を走らせているため風は強かったものの、最初のうちは海も穏やかで風さえ凌げば問題なかったのだが…

外海に出ると予想以上に海のうねりがあって、小型船で進んでいくと思いっきり波しぶきがかかる…。上半身は防水ジャケットだったので良かったのだが、強風と寒さのなかで足元に水がたまるわ、シートが水浸しになってお尻は完全に濡れてしまうわで、いきなりの苦行。この苦行が一時間ほど続いた後、着いたポイントはなかなか波がうねっているという厳しい状況だった。

このときにはとにかく寒さで体が強張っていたので、まずは日が照って少し身体が温まってから釣りを始めようと丸くなっていたのだが、船が止まっても風はそこそこ強かったため、ただただ寒い。結局7人のパーティーのうち、まともに釣りをしていたのは二人で、自分を含めた残りのメンバーは、寒さのため待機 or 船酔いのためダウンといった状況だった。先週より一枚多めに着込んできたにも関わらず、情けないことにまったくこの寒さに対応できず…。

この場所はよく知られたポイントらしく、自分たちが乗っている船以外にも2艘、釣り船が来ていた。でも、ターゲットの馬友は一向に釣れる気配なし。別の船で一本あがったようだが、結局、3時間ほどやって自分たちの船はイシモチ1匹のみだった。

大半のメンバーが釣り竿すら握れない状況だったので、プランを変更して清水灣の布袋澳碼頭にある海鮮レストランで昼食がてら暖をとることになった。

布袋澳碼頭に隣接している海鮮レストラン。ここに着いたときは天国のような場所に思えた。

早速暖かい海鮮スープが出てきて、みな黙々とスープをすすって体を温める。いやぁ、生き返るとはまさにこのことだ。しかもこの付近まで戻ってくると海は穏やか。

昼食は中華料理を堪能してしっかり体を温めたあと、午後は穏やかな近海でイサキ釣り。イサキは食べて美味しいし、以前は比較的簡単に釣れた印象があったので、午後にしっかり釣って挽回しようと思っていたのだが…残念ながらほとんどのメンバーがヒットせず。いちばん最初に自分がヒットしたのだが、最後の最後にバレてしまい、結果的にボウズ。7名で結局イサキ3匹(と前述のイシモチ1匹)という釣果だった。

それにしても、冬とはいえ香港でこれだけ寒いとは…やはり船釣りはしっかり準備が必要だと痛感した。後日、今回の釣行をアレンジしてくれた友人から連絡があり、この日は最初のポイントで午後2時~3時に馬友が回遊してきたらしく、そのときまで粘っていた船はしっかり釣果をあげたとのこと。これまたいい勉強になった。