香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

いとこ

先日いとこが亡くなった。まだ60代半ばだったので、若くして亡くなったといっていいだろう。大学で研究職に就いていて、この三月末に退官してすぐにガンが見つかり、その後はあっという間だったようだ…。

自分の両親はともに実家を離れて首都圏に出てきているため、親戚づきあいといえば盆や正月に両親の田舎に帰る程度だったこともあり、いとことの付き合いも小さい頃に少し一緒に遊んだりしたくらいだった。

ただ少し驚いたのは、いとこが急逝したとの連絡を実妹から受けたのが、「そういえばニ週間ほど前にいとこの〇〇ちゃんが亡くなったらしいよ。」という、なんともモヤっとした伝聞だったことだ。

たしかに住んでいる場所も遠く離れているし、いとこ付き合いというのも、せいぜいお互いの親に年賀状を送っている程度なので、こういうものなのかもしれない。でも歳を重ねるほどに、そして自分の子供の成長を見ていくにつけ、なおさら、血縁関係の重みが身に染みて感じられるようになっていて、今のような親戚づきあいに一抹の寂しさを感じなくもないというのが本音ではある。

結局、今回は親族を代表して、叔父がいとこの家族に連絡をとったとのことだった。

少子化核家族化のもつ意味を、これからしみじみと身をもって実感していくことになるのかもしれない。