香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

籮箕灣(Lo Kei Wan)

このところ釣り場所がマンネリ化しており、どうも刺激が足りないと感じていたので、普段あまり行っていない場所を攻めてみることにした。そして、色々と考えた末に選んだ場所はランタオ島の籮箕湾(Lo Kei Wan)。去年の11月末、サーフ釣りを始めた頃に試しに行ったことがあったのだが、そのときは風と波が強くてほとんど中りもなく、釣れたのは小さなフグ1匹という散々な結果に終わった。唯一良かったのは根がかりが全くなかったことくらい。そのとき以来、あまり印象がよくなかったので釣行の候補地にはならなかったのだ。

でも、一度の釣行で判断するのは早計。サーフ部分とその両側の岩場を丹念に攻めてみると、少しポイントを変えるだけでだいぶ釣果が変わってくることは、身をもって体験してきた。今回は何か新しい発見があるかも…そう自分に言い聞かせて、8時前に自宅を出発し、梅窩(Mui Wo)行きの高速フェリーに乗り込む。中環のフェリー乗り場から梅窩までは30分ほど。そして梅窩のバスターミナルから1番のバスで水口(Shui Hau)へ向かった。梅窩から水口までの乗車時間もだいたい30分くらい。

水口でバスを降りると、案内板がある。籮箕灣のキャンプサイトまでは徒歩で30分ほどだ。

籮箕灣。キャンプサイトという案内通り、海岸から少し奥まった部分にはテントが並んでいた。

最初は、海に向かって左側の岩場に近い箇所を中心に攻めてみることにした。昨年来た時と比べると、風もほとんどなく、波も穏やかで釣りはしやすい。肝心の魚のほうは、ちょこちょこと中りの感触はあるものの、なかなかのるまでには至らず。そんな感じでしばらく投げていると、釣り竿をもったおじさんが、砂浜を横切って、反対側の岩場の奥(先端)のほうまで向かっているのが見えた。上の写真でいうと、岩場の先端の見えなくなる付近まで行ったようだったので、自分もそっちのほうへ場所を移動してみることにした。

籮箕灣の右側の岩場はこんな感じ。決して歩きやすくはないが、慎重に進めばなんとか先端のほうまで岩場を伝っていける。

最初は岩場の先端まで行かず、真ん中付近で投げてみる。たまに中りを感じることはあるが、あまり魚のいる雰囲気なし。それでも粘って投げていると良型のキスがかかった。ようやくか、と思って釣り上げようとしたら…バレた。うーん、ショック。それでも我慢強く投げていると…

本日最初の釣果は、ウミケムシ…。初めてだが、これはあまり嬉しくない。

このままで終わるのは悔しいので、思い切って岩場の先端のほうまで進んでいくことにする。先ほど見かけたおじさんも追い越して、さらに進んでいくと…

こんな場所に辿り着いた。岩がゴロゴロしていて、明らかに根がかりしそうな場所だ。

さすがにこの場所は根がかるだろうと思ったが、せっかくここまで岩場を伝って歩いて来たのだから駄目もとで投げてみることにした。結構波もあって、中りもとりづらかったのだが、最初の一投目からなにやら魚がかかった感触が…。

一投目からベラをゲット!どうせ根がかるだろうと思っていただけに嬉しい。

とりあえずボウズは免れた。もう一度投げると…立て続けにまたベラが!ベラだけど、ついに魚が集まっているポイントを発見できた喜びが非常に大きい。そして調子に乗って投げていると…

火點!フエダイの一種だと思う。これは嬉しい。

火點は初魚種。サイズは20cm弱だが、結構引きも強くて楽しかった。こうした嬉しいサプライズがあるから釣りはやめられないんだよな。

でもさすがに入れ食い状態というわけもなく、そうなると懸念していたとおり、根がかりも増えてくる。まあ30分ほどで3匹釣れたのでこのポイントに関してはとりあえず満足。籮箕湾まで来た甲斐があった。次は根がかりの少ないサーフからキスが釣れることを確認しておきたかったので、サーフへ戻る。

岩場から見た籮箕湾。この写真では切れてしまっているが、右側に岩場を挟んでもうひとつサーフがある。それが小籮箕湾。

籮箕湾のサーフにはキャンプを楽しんでいる人達がいて、時おり海水浴(12月なので寒いと思うのだが…)をしている人もいる。なので、さすがにサーフの真ん中に陣取って釣りをするわけにもいかず、隣接する小籮箕湾まで行ってみることにした。

小籮箕湾。こちらは誰もいないので気兼ねなくサーフ釣りが楽しめる。

ここでキスが釣れれば言うことなし、と思いながら投げいると…。見事にキスがヒット!思い描いていたような良型ではなかったものの、とりあえず小籮箕湾ではキスを2匹釣ることが出来た。ちなみに籮箕湾から小籮箕湾にアプローチするときには岩場ではなく、岩場の奥にある茂みを通るルートがおすすめだ。釣り道具を持ちながら岩場を越えてくるのはリスクが高い。

籮箕湾からバス停へむかう道から撮影した一枚。一番高い山が鳳凰山頂(ランタオピーク)だろう。

久しぶりになかなか充実した釣行となった。籮箕湾はもう少しポイントを開拓する価値がありそうだ。