香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

深涌灣~茘枝荘

このところ香港は湿度が高く、生ぬるい感じの天候が続いている。土曜日はすっきりとした晴天ではなかったものの、雨は降りそうになかったので釣行へ。今年に入って、釣果があがらない日が続いていて、なんとなく釣りへのモチベーションも下降気味。でも、そんなときは新規開拓に限る、ということで、すでに時間は11時になろうとしていたが、思い切って西貢の西側(西貢西郊野公園)に行ってみることにした。

西貢の地図。これまでは右半分を攻めていたが、今回は左側(西側)へアプローチ。

香港島に住んでいると西貢は香港内ではアクセスが簡単ではない場所のひとつなのだけれど、調べてみると西貢西郊野公園に位置する深涌灣渡輪碼頭まではMTRの最寄り駅から1時間半ほどで行くことができる(あくまでもフェリーの時間が合えばだが…)。11時半にMTR香港大學駅で地下鉄に乗り、東鐡線の大學駅で下車。そこから、馬料水渡輪碼頭まで10分強歩いてフェリーに乗る。

馬料水のフェリー乗り場。ハイキングやキャンプに行く人たちが並んでいた。

フェリーの時刻表。なんと塔門まで行くとは。朝一のフェリーで塔門まで行って、最後(と言っても一日三便しかないが)のフェリーで戻ってくるというのは面白いかもしれない。

30分ほどで深涌灣渡輪碼頭に到着。途中、烏溪沙沙灘などを右手に見ながら進んで行ったのだが、ところどころで釣り人を見かけることがあって参考になった。

フェリーはこんな感じ。便数が少ないのもあってか、乗客は結構乗っていた。

深涌灣碼頭。波もほとんどたっておらず、非常に釣りがしやすい環境ではある。

スペースも広く、釣り人多数。みんな碼頭の下に釣り糸を垂らしていた。

足元を見ると、20cmほどの魚の群れが至る所に。でも全然食い気はなく、見える魚は釣れないという典型的なパターン。

イカの墨跡が散見されたので、どうやらイカ釣りのポイントではあるようだ。

深涌灣渡輪碼頭では、餌釣り(アオイソメ)を試してみたが、まったくといってよいほどあたりなし。周りの釣り人も釣れている気配はなかったので、次のポイントである茘枝荘にある大白角渡輪碼頭へ向かうことにした。

大白角碼頭。こちらも釣り人が数人いた。深涌灣と同様、水面は穏やかで釣りがしやすそうな場所だ。

餌釣りを試していたら、ネンブツダイが釣れた。時おり、魚のあたりはある。

碼頭から釣り糸を垂らしているおじさん達を見ていると、フグとかカサゴとかがときどき釣れていた。エギングをしている人もいて、墨跡もあったので一応イカも狙えるんだろう。

大白角のよいところは、碼頭の両サイドに釣りが出来るスペースが広がっていることだ。次回はもっと早めに来て、むしろ碼頭の周辺部を探ってみるべきだな。

碼頭の左側。頑張れば写真奥に先端が突き出している白角仔まで海沿いを歩けそうな感じだ。これは時間があるときにランガンする価値ありそう。

このあたりは岩石の模様もなかなか興味深い。

この岩も独特だ。色々知りたいことは多いのだが、釣りを含めてなかなか身につかない。

根がかりが若干心配だったが、岩場から投げてみたところ早速ネズミゴチがヒットした。

結局、あまり腰を据えて釣りすることもなかったせいもあり、この日の釣果はネンブツダイ1匹とネズミゴチ1匹のみ。でも、少し遠いけれど深涌灣~茘枝荘のエリアは天気がいい日に釣りをするには良さそうな場所がいくつもあることがわかった。今度は早朝から気合入れてくることにしよう。

帰りは、もと来たルートを引き返さずに白沙澳に抜けてバスを拾うことにした。白沙澳から海下路というミニバスが通っている通りにぶつかるので、その通り沿いのバス停で待っていればよいだろうと思っていた。ところが、この道路は7番のミニバスしか通っていないらしく、海下路を30分近く歩き続けてもバス停もないし、バスすら通らない…。結局、高塘まで南下して、北潭路にぶつかってようやくイメージしていたバス通りは海下路ではなく北潭路だったことに気がついた…。いや、季節が真夏とかではなくて良かった。思い込みでの行動は注意しないと…。なんとかバス停に辿りつき、鑽石山行きのバスに乗ることが出来て一安心。どうやら雨も降ってきたようで、なんとか濡れる前にバスに乗れたのは不幸中の幸いだった。

今回、塔門や西貢西郊野は色々と釣り場を開拓する楽しみがありそうだということがわかってなかなか充実した一日(半日)だった。過酷な夏が来る前にまた足を運ぶことにしよう。