オフィスの近くにある行きつけのコーヒーショップがついに閉店することになってしまった。ランチの後に立ち寄って、コーヒーを飲みながら世間話をするのが日課になっていただけに残念でならない。店主とも、店員とも毎日のように顔を合わせていたので、自分にとっては香港ローカル情報や広東語を教えてもらう貴重な機会になっていたのに…。
閉店の理由は、どうも大家さんとの家賃交渉がうまくいかなかったことが原因らしい。香港では不動産価格が下落していて、オフィスの家賃もかなり下がっている傾向にあると思うのだけれど、大家さんのほうが家賃の値上げを主張して譲らなかったのだとか…。
写真の価格表にあるようにアメリカーノ(いわゆるブレンドコーヒー)が一杯27香港ドルと、周辺の類似店に比べると2割ほど安め(この手のコーヒーショップだと相場は35香港ドル)。少々値上げしてでも続けてほしかったけれどしかたない。
しばらくは、IFCに入っている金融機関内にある社員向け店舗とコーヒー豆のオンライン販売は継続しつつ、店主のほうはときどきコミュニティーセンターの研修プログラム(バリスタ講習のようなもの)の講師をするそうだ。
店員さんのほうは、日本にワーキングホリデーに行くために貯金をしているところだそうで、比較的賃金のよい運送のアルバイトをするらしい。
こういうときの定番のあいさつは「有緣再見(yau5 yun4 joi3 gin3)」。日本語に訳すと「ご縁があればまたお会いしましょう」となるわけだけど、もう長いつき合いなので「縁があったら」ではなく、連絡先を交換して是非また会おうという話になった。
ちなみに「これからランチのあと、どこでコーヒー飲もうか迷っているよ」と話をしたら、近くでおすすめのコーヒー店を教えてくれた。「どこそこの店のバリスタがいい」というような情報は、なかなか分からないのでありがたい。