昼食後、いつものコーヒー屋に立ち寄ってみると、店主がなにやら見慣れないお菓子を作っていた。
「味見してみてよ」というので出来たてを頂いた。胡麻をまぶした球状のドーナツのようで美味しい。店主曰く、これは笑口棗(siu2 hau2 dzou2)といって旧正月の定番のお菓子だそうだ。なるほど裂け目をスマイルに見立てているわけね。
この笑口棗以外にも、一般的に油器(jau4 hei3)といわれる油で揚げた旧正月定番の料理というものがいくつもあるとのこと(他の一例として丸い籠状の「芋蝦」を挙げていた)。
旧正月の挨拶といえば、「恭喜發財」と「身體健康」がお決まりだが、どうやら「笑口常開(いつも笑顔でいられますように)」というのもあるらしい。笑口棗を食べて、今年一年「笑口常開」といきたいものだね。