香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

早朝の釣行、そして読書など

真夏の釣りは早朝に限る、ということで本日は早起きして釣行。エアポート行きのバスA12に乗ると料金は少し高いのだが、6時過ぎに家を出て、6時半過ぎに青嶼幹線巴士転乗站に到着し、7時過ぎには花坪の碼頭で釣りをスタートできる。この手軽さは香港のよいところ。

花坪の碼頭。7時だとまだ日差しも強くない。

花坪の砂浜。徐々に日差しが強くなってきて、海からの照り返しもきつくなってきた…。

花坪の碼頭、砂浜、岩場の3カ所で計三時間ほど投げてみた。釣果はベラ4匹、コトヒキ4匹、クロサギ1匹。悪くはないが、やはり新しい魚種とか大物とか、新たな刺激がほしいというのが本音。砂浜で投げているときに本格的な釣り道具を持った老夫婦二組がいかにも慣れた感じで扒頭鼓のほうへ向かっていたのだが、どこまで行ったのだろうか。ひょっとしたら更に南下すると穴場があるのかもしれない。探検したいところではあるが、10時を過ぎると本格的に暑くなってきて体力も消耗してきたので無理せず退散。

昼前には香港島に到着。朝早かったのでさすがにお腹が空いた。ひとり飲茶でしっかり食べる。

気温は34.8℃…どうりで消耗するわけだ。日本はもっと暑いらしいが…。

孫文銅像がある中山紀念公園。さすがにこの暑さなので休日といえども人はまばら。

帰宅後は、シャワーを浴びて、クーラーのきいた部屋でのんびりする。最近は日系スーパーで売っている日本のアイスクリームを買って、ウイングチェアでくつろぎながら食べるのが至福のひと時だ。

からだの熱がおさまったので小一時間ほど昼寝。朝早かったから熟睡してしまうかと思ったが、それほどでもなく微睡む程度。

そのあと、積読状態になっていた『経済学の宇宙』(岩井克人著)を読んだ。貨幣が介在することによってセー法則が成立せず、本質的に資本主義経済が「不安定的」であること、ヒトでありモノでもある法人の研究を通じて行きつく「信任論」の話、貨幣の自己循環論法等々、興味深い話が比較的わかりやすく書かれている。ただ、岩井先生は「ポスト産業資本主義の時代とは、おカネが支配力を失っていく時代である」と言っておられるのだが、この点は若干懐疑的だった(自分としては「その点はよく分からないのでは」、という印象をもった。でもおカネが何をきっかけにしてどのように支配力を失っていくのかは非常に興味がある)。

あとがきで、学者としての人生は「没落」とご本人自ら書かれているのだが、それによる精神的な苦痛を救ってくれたものとして、ご自身の陽気で打たれ強い性格、ご夫人の言葉(「食べられればいいのよ」、「好きなことができていれば永遠に認められなくてもいいのよ」)といったことを挙げられていたことが印象深く、自分の心にも非常に響くものがあった。