香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

北角咀(Pak Kok Tsui)

GWを利用して日本に一時帰国していたため、ブログの更新もすっかりご無沙汰してしまった。コロナ禍になって初めての日本だったので、少し不安(コロナ時代における同調圧力下のお作法的なものに対して…)だったが、結果的にはそれほど気にする必要はなかったという印象をもった。友人の話によると、数か月前と比べるとだいぶ人々の意識も緩くなってきたとのことだったが、それでもボトムアップの感染対策は香港にはない丁寧さを感じるものだった。

日本で何をしていたかというと、まあ久しぶりに家族や友人に会ったり、お世話になっている人に挨拶したり、仕事したりという日々を過ごしていた。そうしたなかで、実は日本でも休日を利用して近所の河川や海に釣りに出かけていたのだが、ことごとくボウズ…。夕まずめの河川ではそこそこのサイズの魚が水面から跳ねる姿を何度も目撃したので興奮したのだが、何回投げても魚のあたりすら感じることが出来なかった。日本に行ったら結構大物が釣れるのではないかと勝手に思い込んでいたのだが、それは幻想に過ぎなかったことを実感させられたわけだ…。

PCR検査やらホテル隔離やらを経てようやく香港での日常生活に復帰。PCR検査のコストの高さ、ホテル隔離中のWiFiの遅さと食事の不味さには閉口したが、特に大きなトラブルもなく、とりあえず一安心。隔離ホテルについて周囲の知人にヒアリングしたところ、自分が泊まったホテルはかなり安宿に分類されるらしく、食事が不味いのは仕方ないようだった…。ちなみに部屋からの景色は、高層階から全面オーシャンビューが望めるという環境だったので値段の割には恵まれていたのかもしれない。

そして念願の隔離明け、最初の日曜日。まずは朝から飲茶でがっつり腹を満たした後、たまっていたUtility Billやクレジットカードの支払い手続きを一気に済ませてしまい、釣りへと繰り出す。日本のかたきは香港で討つ、ってヤツね。ここでボウズという訳にもいかないし、かといっていきなりランタオ島のアクセス困難なサーフまで行くほどのエネルギーもなかったので、最近開拓した南丫島の北角咀に行くことにした。

香港仔から小型フェリーで北角村碼頭に向かうルートを選択。フェリーの便数は少ないが、香港仔では釣り餌が調達できるし、手軽に昼食もとれるので行きは香港仔経由のことが多い。

香港仔のフェリー乗り場から撮った一枚。隔離明けの太陽は眩しい!

ここが北角咀の釣りスポット。香港仔発のフェリーより撮影した一枚。少し奥まって灣状になっている部分があり、流れがぶつかり合っている付近を狙う。

昼過ぎの到着となってしまったが、先客はおらず気兼ねなく釣りを楽しめる状況。幸先よく一投目からいきなりヒットし、まずはメゴチを釣ることができた。でも一投目で釣れるときというのは、実はその後続かないことが多くて、この日も魚のあたりは頻繁にあるが、なかなかのらないというもどかしい時間が続く。ようやくキス、そしてベラが釣れたものの、3時間ほど粘って釣果三匹というのは、ちょっと残念だった。でもまあ隔離明け直後のリハビリとしては悪くはないか…。

夕方、帰宅後に大家さんに日本のお土産を渡す。そしたらお返しに日本直送の高級メロンを頂いてしまった。隔離ホテルから出た途端に一玉5000円は下らない高級メロンとは!釣果はいまひとつだったが、最後に思いがけない幸運が転がりこんできた一日だった。