香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

映画『月之圓缺』(邦題「月の満ち欠け」)

香港は朝からシグナル8が出ていて、アパート周辺の店もほとんど閉まっている状態。それでも昼過ぎになって雨が止んでいたので、堅尼地城まで散歩することにした。頭上では黒雲が風に流されて早いスピードで動いており、いつなんどき大雨が降ってきても不思議ではない感じだった。

なんとか堅尼地城まで雨に降られることなく辿りつくと、Golden Scene Cinemaがやっている。せっかくなので映画でも観ようと思い、『月之圓缺』(日本映画の「月の満ち欠け」)を観ることにした。

チケットを購入して上映時刻まで館内の待合いスペースで時間をつぶしていると、結構映画を観に来ている人が多いことに気づく。自分と同じく、台風でやることがないので近所の映画館にでも行ってみるかという発想なのかな。

『月之圓缺』。キャストはドラマであれば主役級が何人も出演しているような豪華さ。それにしても「満ち欠け」という言葉、英語だとPhasesを使い、広東語だと圓缺になるのか…。

恋愛、家族愛をテーマとした流行りの転生もの。シーンによって涙腺が刺激されてうるっとなる時もあった。でも、終盤にかけてさすがに転生が過ぎるような感覚を持ったのと、田中圭氏が演じる元夫の異常さの背景がわかりづらかったりして、感情移入が十分できずに消化不良感も残った。映画という形で二時間ほどにまとめると、やや混雑してしまうのかもしれず、原作を読んでみるともっと異なる印象なのかもしれない。