香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

模達灣でエギング

そろそろイカ釣りの季節かなと思い、今日は南丫島の模達灣へ。模達灣へ行くときは、バスで香港仔に向かい、そこからフェリーで南丫島へ渡る。

香港仔(アバディーン)の船着き場からのワンショット。高層ビルと水上居民(船上生活者)が混在する独特の風景だ。

模達灣の碼頭にて。香港仔と南丫島を結ぶフェリー。なかなか味がある。

 

模達灣の碼頭からエギング。前回来た時と異なり、イカ墨跡が散見されたので少しは期待していたのだが、まったくあたりなし。餌釣りと比べると根気が必要だとはわかっているのだけれど、1時間も全く反応がないまま、しゃくり続けるのはなかなか空しい。

気分転換に、模達灣の反対側(海に向かって左側)でもやってみる。残念ながら反応なし。

エギングはなかなか難しい。おかっぱりからイカを2~3杯釣れるようになると良いのだけれど。

香港仔の水上居民の生活風景。

結局、ボウズのまま早々に引き揚げてきた。まあ、天気がよくて気持ちよく過ごせたから良しとしよう。

龍珠果

久しぶりに近所の果物屋に立ち寄った。リンゴでも買おうかと思っていたら、店員がしきりに試食を勧めてくるものが…

店員が試食させてくれた龍珠果。周りはカサカサで、内側の実を食べる。

試食してみたところ、それほど甘くないし、感動するようなおいしさはないものの、実には少し固めの歯ごたえがあり、素朴な感じ。半碗で20香港ドルとのことだったので、半碗もらうことにした(半碗でも相当ボリュームがあって50~60個分はあった)。

帰宅して、そもそも龍珠果とは何か調べてみたら、ホオズキだということがわかった。日本のホオズキのイメージはもっとオレンジ色の外皮だけれど種類が違うのだろうか。

キジハタ

この日はランタオ島の草灣碼頭へ単独釣行。このところ、ほぼ長洲島の東灣仔とランタオの草灣碼頭の二カ所を交互に訪問しているが、まだまだ暑い日が続いているので仕方ない。

実際の釣りスポットは、草灣碼頭の南側に位置する小さな碼頭から少し岩場を海沿いに進んだ場所。

このところ通い詰めているこの岩場が、本日の釣りスポット。

昼前頃から釣りはじめて、3時間ほどで、キス5匹、チャリコ2匹、ホウライヒメジ1匹、ベラ1匹とまずまずの釣果。最近は、釣った魚を捌いて食べる意欲があまりないため、この日も全てリリース。一回、チヌ4号針を完全に持っていかれる強い引きがあったがハリスが切れてしまった…かなり成長したチャリコかもしれない。逃した魚はでかいってヤツだ。

早めに切り上げて香港島に戻り、マカオフェリー(港澳碼頭)から海沿いの道をのんびり歩いていると、何やらおじさんが魚を釣り上げている様子が目に入ってきた。結構竿がしなっていたので根がかりかなと思っていたら…

キジハタ!午後3時過ぎくらい、しかも港澳碼頭の近くでこんなのが釣れるとは!

なんと、40cmはあるであろうキジハタを釣り上げていた!この海沿いの道で釣りをしている人はよく見かけるのだが、実際にこれだけの魚を釣り上げているのを目撃したのは初めてだったので、他人ごとながら興奮した。これだから釣りはやめられないんだよな。

納豆

この日の午前中は色々と買い出し。冷蔵庫に冷やご飯とキムチが残っていたことを思い出し、納豆を買って、昼ごはんは納豆キムチチャーハンにすることにした。日系スーパーならばまず納豆が置いてあるのでありがたい。そして、納豆の品ぞろえの充実度に関しては、香港大學駅の近くにあるスーパーのYATA(一田)が際立っている。

香港大學駅のそばにあるYATA。広くてきれいだし、要冷蔵の商品は個別にビニールに入れてくれるなど、レジの対応も日本的な丁寧さがあるので嬉しい。

そしてなんといっても、この納豆の充実ぶり。値段は三パックのセットでだいたい12~18香港ドル

昼ごはんは、納豆キムチチャーハン。まずまずの出来栄え。

西貢大灣

この日はちょっと足を延ばして西貢へ。先日友人と一緒に西貢に来たときに、やはり西貢は海が綺麗で素晴らしいと実感したので、アクセスは少々大変だが、もう少し西貢を開拓してみたくなったのだ。

まずは西貢のベーカリーで朝食を摂る。

好きなパンとドリンクのセット(31香港ドル)。このパン(菠蘿包)が焼きたてでサクっとしていて非常に美味しかった。

朝食を摂った後、ランチ用のおにぎりや釣り餌のアオイソメを調達し、前回と同様、西貢のバスターミナルから7番のミニバス(海下行き)に乗り込む。過去2回とも降りたい停留所でうまく降りれなかった苦い経験があるので、どうやって他の乗客が途中下車するのか、車内でしばし観察…。そうすると皆さん「下次站、有落!(次、降ります!)」と言っている。なるほど、これならいけそう。MTRのアナウンスで流れている「下一站」ではないんだ。幸いひとつ前の停留所で降りた人も「下次站、有落!」と言っていたので、自分も躊躇うことなくやや声を張って「下次站、有落!」と言ってみる。大成功。言葉はやっぱり実際に使ってみて伝わることが確認できると身についた感覚が得られる。

屋頭で下車して、土瓜坪に向かうトレイルに入っていく。

赤径碼頭の辺りでは、漁?をしている人を見かけた。恐らく発砲スチロールの中に必要な道具を入れて、本人は泳いでいる様子。

今回のルートをほぼカバーしている地図。実際に歩いてみると、地図でのイメージとだいぶ異なるということがよく分かった。

今回は、赤径碼頭(北側の大きいほう)からトレイルに入り、劉屋を目指して北上してこの半島の海岸をランガンしてみようと考えていた。ところが、赤径碼頭からのトレイルがどうしても見つからない。仕方なく、マクリホース・トレイルで大浪坳まで行き、そこから北上することにした。

大浪坳から北上するルートにはこんな警告が。蚺蛇尖(シャープ・ピーク)へ行くルートでもあるので、注意しながら進んで行く。

途中、かなり草が生い茂っていてかき分けながら進まなくてはいけない箇所も。短パンで来たのを後悔…。

蚺蛇尖へ向かう場合は右手に進む。劉屋まではかなり大変そうなので、今回は蚺蛇灣を目指すことにした。

まだまだ道のりは長く、険しそうだ…。いつになったら釣りが出来るのだろう。

蚺蛇灣までだったら行けるだろうと思っていたのだが、一旦下った後、また急な(しかも途中で藪漕ぎが必要そうな)トレイルを登り、それから海まで降りる必要がありそうだったので断念して引き返すことにした。単独行動のときに無理は禁物。

大浪坳に戻り、マクリホース・トレイルを東に進む。前回行った鹹田ではなく、その北側にある大灣を目指すことにした。

トレイルの途中で見かけた廃村の家屋跡(林屋圍)。昔はこの辺りに集落が形成されていたということに驚きを感じる。

途中、トレイルがいくつも分岐していて分かりづらかったが、なんとか大灣に辿り着くことが出来た。

細いトレイルの先に牛が。追い抜こうにもさすがにあまり接近するのも怖いので、しばらくはこちらも「牛歩」を余儀なくされた。少し道幅が広いところで、牛が気を利かせてくれたのか立ち止まってくれたため、無事に追い抜くことが出来た。

大灣。やはり西貢の砂浜はきれいだ。先客はクルーザー1台とサーファーが6~7人ほど。

釣りの前に、まずは腹ごしらえ。本日のランチは西貢の華御結(はなむすび)で調達してきたおにぎりとお茶。コンビニでもおにぎりを買うことが出来るが、クオリティは圧倒的に華御結に軍配があがる(値段は少し高めだけれど)。

サーフの左側(海に向かって)、そしてその先の岩場で釣りをしてみた。釣果は小さなコトヒキ2匹とベラ1匹。あまり釣れる感触はなかったが、根がかりはほとんどないし、人も少なくて自然に囲まれているし、ボーっとするにはいい環境だ。

少し雲行きが怪しくなってきたので、早めに戻ることにした。基本的に来た道を引き返して、まだ餌が余っていたので赤径碼頭(南側の小さいほう)で投げてみることにした。1時間ほどやってキス2匹(良型1匹)。小さなキスがかかって釣り上げるときに、なにやらサゴシらしき魚が釣り上げようとしたキスにアタックしてきているのを目視。これは泳がせ釣りが出来るかも、と思って、しばらくメタルジグなどを投げてみたものの、結局大物は釣れず。でもこの場所ならばルアーで大物を狙えるチャンスはあるのかもしれない。

帰りぎわ、懸念していた通り、雨に降られてしまった。そして、もちろん西貢に着くと、恒例の彩虹行きのミニバスを待つ長蛇の列…。丸一日がかりになったが、夕食時にはアパート近くに戻ってこれたし、良い一日を過ごすことが出来た。

夕食は近所の餃子屋で酸辣米線(44香港ドル)。疲れたが充実の一日だった。

許士芬地質博物館

平日の香港大學。当たり前だが、休日とは異なりキャンパス内は学生で賑やかだ。なかにはアカペラで歌を披露しているグループがいたりして、日本の大学と変わらないなあと思う。自分の学生時代をついつい思い出してしまう。

今日はアパートの近くにある香港大學を再訪。日本でいうところの東京大学なのかな。

ちょうど昼時だったのでCanteenを覗いてみたが、学生や工事現場のおじさんたち(構内の建物のあちらこちらで工事をしている)でごった返していた。日本のラーメンのコーナーもあったりして、なかなか充実してそうだ。もう少し空いてそうな時間帯に試してみたい。

人ごみは苦手なので、サンドイッチ等の軽食を販売しているスタンドでホットドッグと飲み物をテイクアウト。キャンパス内のベンチで昼食を摂ることにした。

軽食を販売しているスタンド。テイクアウトのみかな。さすがの学生プライス!日本の弁当がサラダメニューに分類されているのが謎だが…。

なかなか良い木陰のベンチに陣取って、読書をしながらホットドッグと凍奶茶のランチ。少し学生気分を味わってみる。

通り過ぎていく学生たちを見ていて感じたのは、女子学生の比率が多いということ。ざっくりした印象だと、6割以上は女子学生ではないかな。

本日の主目的は、香港大學の構内にある地質博物館。開館時間が平日13時~18時と限られているため、なかなか訪問する機会がなかったのだが、ついに入館できた。

キャンパス内にある許士芬地質博物館。館内のスペースは限られているが、入館無料だし、人も少なくてなかなか居心地がよかった。

館内は限られたスペースだが、様々な岩石や鉱物が展示されていて見ごたえあり。

香港で生活している日本人なら誰しもが一度は考えたことがあるであろう、「そもそも香港って地震は大丈夫なの?」といった疑問に対する説明コーナーもあったりして、地質学の知識がない人も楽しめるような工夫がされている。ちなみに今年の春先だったかな、香港でも地震があった。たしか震源地は広東省の東部沿岸あたりで、大した揺れではなかったのだが、基本地震がないと思っているだけにさすがに驚いた。

釣りで離島の岩場を歩いていたりすると、それは2億年とか3億年前の岩石なわけで、太古の昔から存在していたんだと思うと、しみじみ岩石ってすごい物だなと実感することが多い。そんなわけで岩石や鉱物にちょっと興味がある。

香港大學のキャンパスから街に下りてくる途中にある高架の道路。この高架道路が高層ビルの間を縫うように走っている風景が好きだな。

涼茶を一杯。今日は少しお高めの亀苓茶を飲んでみた。白花蛇舌のような甘みはない。涼茶ももう少し詳しくなりたいが、まずは実践経験を積むことが重要だな。

アパートに帰ってきてまもなく夕立ち。読書をしたり、夕食のスープカレーを作ったりしてのんびり過ごした。

香港ひとり飯

香港のよいところ、それは気兼ねなくひとりで外食出来ること。欧米だとファストフード店はともかく、日本でいうところの街の定食屋的なレストランは少ない印象だが、香港はこの手の定食屋(茶餐廳など)には事欠かない。

この日も午前中は長洲島へ渡って、東灣仔で釣り。なんとか8時半中環碼頭発のフェリーに乗り込むことが出来た。先週は長洲島のお粥屋でテイクアウトした海鮮粥を朝食にしたが、今日は地元の茶餐廳で朝食セット(早餐)を注文。

早餐セット。牛奶麥皮(オートミール)、腸仔(ソーセージ)と蛋(目玉焼き)、牛油方包(耳なし食パン)、凍奶茶。トータルで37香港ドル

店構えはこんな感じ。おしゃれ度がないからこそ寛げるスペース。

東灣仔の釣りスポットに向かう前に、フェリー乗り場の横にあるサンパン(舢舨)が出船している碼頭を偵察。たぶん、ここからランタオ島の大浪灣行きのサンパンが出ているのだが利用方法がよく分からない。

長洲にあるサンパンの船着き場。時刻表があるわけでもなく、ベンチに座っている人たちも船待ちなのか単に寛いでおしゃべりしているだけなのか不明だ。

興味津々でサンパンを見ていると、船長と思しきおじさんが「どこに行きたいんだ?」と聞いてくる。「ランタオの大浪灣」と言うと「ひとりか?」と聞き返してきた。さすがに一人だけだと効率悪そうなので躊躇していたら、おじさんはそのあと来たグループと交渉し始めた。おそらく定期便が出ている訳ではなく、交渉ベースで行先と人数、値段が決まってくるようだ。試しに利用してみたいが、単独釣行が基本の自分にはやや使い勝手が悪そうではある。

ということで、いつも通り北眺亭を越えて東灣仔まで行って釣りをする。この日はエギングをしている釣り人が4~5名ほどいた。そろそろイカ釣りも本格的に始動したいが、この日はいつも通りアオイソメでの餌釣り。2時間ほどでキス4匹、オキエソ1匹の釣果だった。

東灣仔には小さなボートが一隻停泊していた。おじさんが一人でのんびりと食事をしている様子。カヤックでの釣りもよいが、釣りに集中するのであればこうした小さな船を一隻持つのも良さそうだ。

この日は銅鑼灣に用事があったので、昼過ぎには長洲からフェリーに乗って中環まで戻る。実は、先日転倒したときに釣竿だけではなく眼鏡も歪んでしまっていたので、眼鏡屋に行って眼鏡を新調することにしたのだ。本当に色々高くつくことになったもんだ。

銅鑼灣のZoffで眼鏡を作ってもらっているあいだ、やや遅めのランチをとることにした。以前から気に入って度々訪れている四川料理の店を選択。

渝酸辣粉。店の外観を移したこの写真は、二年ほど前のもの。

汁なし担担麵を頼むことが多いのだが、この日はがっつり食べたかったのでテイスティングメニュー(118香港ドル)を注文した。

テイスティングメニュー(招牌套餐)は、口水雞、涼拌木耳、涼拌青瓜、涼拌蟲草花浮皮、酸辣粉、そしてデザート(桂花冰粉)。辛さは小小辣にしたけれど、本格四川料理だけあって十分辛かった。酸辣粉より汁なし担々麺のほうが個人的には気に入っているのだが、セットメニューだから仕方ない。もちろん酸辣粉(イモから出来た太い春雨のような麺が特徴)も美味しいけれど、今度はアラカルトで汁なし担々麺にしよう。

食後にデザート(桂花冰粉)が出てきて、黒蜜の甘さが辛さで痺れた舌を癒してくれる。好味!

久々の四川料理を堪能したあと、Zoffで眼鏡を受け取って、帰宅。アパート近くのスーパーで買い物をしていたら夕立ちに見舞われた…。やはりまだまだ真夏の気候のようだ。