香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

日落觀瀾亭(Jubilee Battery Pavillion)

今日は午後から香港島の西側にある日落觀瀾亭(Jubilee Battery Pavillion)でのんびりと釣り。堅尼地城からバスで10分少々、摩星嶺径のバス停で降りて海側の階段を5分ほど下ると到着する。

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香港島の西側に位置していることもあって、名前の通り夕日を楽しめるスポットのようだ。釣り人の先客がいたので、帰り際に話かけてみたところ「まったく釣れないよ」と笑っていた。

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岩場に沿って歩いていくと、玉座のように海に突き出している部分があったので今日はこちらで釣り糸を垂れた。

2時間ほどでカサゴ1匹とサザエ(なぜかサザエが釣れた)。実はカサゴは2匹釣りあげるタイミングでバレているので、まずまず魚のあたりはあった。餌はアオイソメと蝦を併用したのだが、アオイソメのほうが圧倒的に食いがよかったかな。ここは初めて来たが、お手軽な釣りスポットとしては悪くはなさそうだ。

芝麻灣周遊径

先週末は体調不良でサーフ釣りが出来なかったため、土曜の朝早くからランタオ島の芝麻灣半島に釣行。芝麻灣半島の南にある大浪灣が本日のメインスポット。アプローチの仕方はいつもの鹹田から望東灣経由の反時計回りではなく、芝麻灣碼頭から十塱水塘を経由し、龍尾を通っていくルートを選択した。今更ながら気づいたのだが、今回選択したルートのほうが断然楽だし、時間も節約できる。

実は今回の狙いはマゴチだったのだが、サーフではマゴチはおろかキスすら釣れなかった。サーフで釣れたのはほとんどフグであとはベラが1匹のみという何とも残念な結果に…。天気もよくて波も穏やかだったので釣り自体はしやすかったのだが、なぜか昼前から羽アリが纏わりついてきて、そのせいもあって集中力も削がれるという悪循環に陥ってしまった。

羽アリに耐え切れず、途中から碼頭に移動して投げてみると、キス、カサゴ、イトヒキハゼ、ベラとまずまずの釣果。碼頭の付近での食いがよかったが、ほとんどはイトヒキハゼだった。

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大浪灣碼頭。この日はサーフがさっぱりだったが、碼頭で辛うじて魚を釣ることができた。

その後、サーフに戻ってキャロと呼ばれる単純な仕掛けを使ってワームでマゴチを狙ったもののあたりは全くなし。結局、良型のキス1匹のみを持ち帰ることにした。先週釣った1匹と一緒に天ぷらにでもするかな。

夜のオンラインミーティングの予定が延期になったので、夕方ではあったが帰りは少し廻り道をして芝麻灣周遊径(Chi Ma Wan Country Trail)を通ってみた。芝麻灣半島の東南部分に良さそうな釣りスポットがないか探ってみたかったのだが、残念ながら磯場にアクセス出来るようなトレイルは見当たらなかった。リボンが結んであってひょっとしたら海にアクセス出来るかもしれないパスはあることにはあったのだが、けもの道のような感じで藪漕ぎしなくては通れそうになかったうえ、明らかに海までは相当距離がありそうだったので諦めた。

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芝麻灣周遊径から見下ろした大浪灣。下径と呼ばれる大浪灣の東側のエリアを探索してみたかったが、トレイルは意外と内陸に入り込んでおり、新しい釣りスポットを見つけることはできなかった。

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この地図だとGoogle Mapには載っていないパスがあるのだが、実際にトレイルを歩いていると周遊径以外のパスを探すのはかなり難しそうだった。

芝麻灣碼頭に到着するとタイミングよく梅窩行きのフェリーが来たので、それに乗り込んで帰宅。梅窩からの中環行きフェリーはハイカーやサイクリスト(主にMTB)の人達で賑やかだった。

それにしても良いサーフの釣り場がなかなか開拓できない。蒲台島がなかなか評判がよいので一度行ってみるかな。フェリーの便数が極端に少ないのが悩ましいところだけど…。

休息

ロシアによるウクライナ侵攻が連日報道されるなかで、香港でもうひとつニュースのヘッドラインを賑わしているのがコロナの感染拡大…。昨年末まで市中感染ゼロ状態が数ヶ月以上継続し、ゼロコロナ政策を堅持していた香港だったが、先週後半には1日の感染者数が55,000人超と急増した。香港の人口が750万人ほどだから、かなりのインパクトだ。
1か月ほど前から18時以降の店内飲食禁止となっているのだが、先週くらいからロックダウンの噂も飛び交うなかで、しばらく休業するレストランも増えてきた。平日の夜は大抵外食することが多く、近所に安くて美味しい行きつけの店がいくつかあるのだが、よりによってどの店も休業に入ってしまった…。広東語だと"休息"とか"放假"。

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行きつけの餃子屋は7日間休業…
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こちらの店は3月1日~8日まで休業。旧正月のときも二週間ほど休んでいたから、このところ開店率は50%くらい。

同じ通りにある茶餐廳で白飯・例湯・牛肉と菜心の炒めもの・凍奶茶(少甜)をテイクアウトしたが、それほど味に拘らない自分にとっても正直イマイチだった。だいたい安くて美味しい店は人が並んでいるのだが、この茶餐廳は普段閑散としてるのもうなづける。
帰宅して食事を済ませたあと、根菜を使ったコンソメスープをたっぷり作ってみた。最近はすべて目分量でも結構味がきまるのがささやかな喜びだったりする。

鴨脷排(Ap Lei Pai)再訪

今週末はランタオ島で徹底的にサーフ釣りをやろうと思っていたのだが、金曜の夜中から頭痛と吐き気でダウン。香港ではこの一週間でコロナの感染者数が急増しているため、ひょっとしてコロナの可能性があるかも…と一瞬不安がよぎったが、経験上この頭痛と吐き気は3~4か月に一度くらいの頻度で発生するので、今回もバファリンを服用して安静にしておく。結局、なんとか日曜の昼前に回復したものの、さすがに午後からランタオ島まで行く気力はなかったので、比較的近場ながら自然を満喫できる鴨脷排(Ap Lei Pai)に再チャレンジすることにした。

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鴨脷排(Ap Lei Pai)の先端部分にある玉桂山灯塔。

 前回は鴨脷排の先端部分までは行かず、砂州寄りの磯場で釣りをしていたのだが、もう少し開拓しようと思い、まずは先端にある灯台まで行ってみる。この右手には碼頭もあって、その近くで釣りをしてみた。もちろん周りはハイカーのみで釣り人は自分だけ。素人なりに地形の変化、潮目の変化がありそうな箇所を狙って投げてみると、一投目から幸先よくカサゴがヒット。根がかりリスクはそこそこあったが、釣果は2時間ほどでカサゴ2匹とたまたま引っかかったウニということでまずまずだった。

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カサゴと一緒にウニが釣れた。ウニって釣るものではないのだけれど、とりあえず初物ということで。

アプローチのトレイルがやや難コースなのだが、街に近いわりに自然を満喫できるのがここの良いところだ。

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釣り場の雰囲気はこんな感じ。場所によっては少々危険なので無理しないようにするのが肝要。

ウクライナ情勢

このところトップニュースは連日のように報道されるロシアのウクライナ侵攻。もちろん武力による制圧は許される行為ではない。ただし、逃げずに徹底抗戦を呼びかけているウクライナの大統領を礼賛するような論調も多いように感じるのだが、その点は少し気になっている。「ウクライナの国民を危険に晒すようなロシアには断固屈しない」、「私は国民の安全をいちばんに考えている」…うーん、もっともらしい発言だけど政治家が得意とするレトリックだよな。

ウクライナ政府(ゼレンスキー大統領)は、ロシア侵攻を避ける政治外交的な努力を十分してきたのか疑問が残る。国民が危険な目に遭うリスクをとって、欧米諸国のサポートにベットした部分は少なからずあるようにも思う。挙句の果てに国民に対して、侵略者であるロシアに屈するなという趣旨のメッセージを発しているわけだから、かなりアジテーターのにおいもするし…。SNSなどで市民に訴えかけることを通じて、最終的には欧米諸国に踏み絵を踏ませようとするのも狙いかもしれない。ロシア(プーチン大統領)を擁護する気はさらさらないが、ロシア=悪、ウクライナ=被害者(善)というだけで片付けてしまってはいけないと思うし、ましてやこれでゼレンスキー大統領が英雄視されるのっていかがなものかと思う。

物事ってそんな単純ではないし、世間の論調が一方向に傾き過ぎているときこそ、少し立ち止まって考える必要があるはず。メディアも、ウクライナ右派の現況とかも含めて、もう少し様々な視点を交えて報道してもらいたいものだ。ゼレンスキーあたりは、今回の件で自らの人気回復と国内右派セクターの弱体化、ロシアにおけるプーチン政権の弱体化などを目論んでるのかも…なんて思いを巡らせている。

マスメディアやSNSなどでウクライナ関連の情報を拾っていると、なぜか当事者でないにも関わらず妙にテンションが高くなって正義を語って周りを煽るような人がいるなぁと感じる。本人は真剣そのものだし気持ちが高揚しているから、ちょっとでも否定しようものなら非国民扱いされそうな空気感すら漂っているんだよな。

鴨脷排(Ap Lei Pai)

天気もよくて暖かな日曜日、香港島の南に位置する鴨脷排(Ap Lei Pai)に行ってきた。MTRの利東駅で下車し、玉桂山という高さ200メートルほどの山を越えた先に砂州で繋がった小さな島がある。そこが本日の目的地の鴨脷排。

玉桂山は利東駅に隣接しており街からのアクセスが容易、かつトレイルも往復で5キロ程度と短めの距離なのだが、実はなかなかのハードコース。急な箇所は手を使ってよじ登る必要があるくらいの険しさだ。この日は絶好のハイキング日和ということもあって、ハイカーが結構多かった。

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玉桂山へのアプローチ。街に隣接していてアクセスしやすいが、かなり険しいトレイルを登る必要がある。眼下に見える茶色の建造物の地下が利東駅だ。

玉桂山を登った先にあるのが鴨脷排(Ap Lei Pai)。MTRの駅から徒歩で30分強でこんな素晴らしい景色が広がっている。

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目的地の鴨脷排(Ap Lei Pai)は玉桂山を登った先にある、砂州で繋がった小さな島だ。

ほとんどの人達はハイキングが目的だと思うが、自分の目的はもちろん釣り。特に下調べをしたわけでもなく、そもそも釣れるかどうか不明だが、ここで釣りをしたら気持ちいいだろうなというのが今回の釣行の動機だ。このところスランプ気味だったので、釣れる場所で自信を取り戻すことも考えたのだが、こんなときこそ釣果に拘らず、釣り自体を楽しもうと開き直って選んだのがこの鴨脷排。

結果的には…残念ながらボウズに終わったが、少しあたりはあった。そして何よりも釣りをしていて気持ちよかったのが一番。天気が良い日に、2~3時間ほど頭を空っぽにして釣りを楽しむ、そんな贅沢な時間を過ごせた。天気のよい週末、手軽にリフレッシュするのに最高な場所かもしれない。また来よう。

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タンカーの向こう側に見えているのが南丫島。発電所の三本の煙突が目印だ。

煎魚灣

このところ納得できる釣果があがっていなかったので、気合いを入れて早朝からランタオ島へサーフフィッシング。MTRで東涌まで行き、そこから大澳行きのバスに乗り込む。さらに大澳のバスターミナルから徒歩で1時間という、なかなかアクセス難な釣りスポットだ。大澳からのトレイルでは他の釣り人にも遭遇したから、気合い入っている人はランタオ島西南部の釣り場に足を運ぶのかな。

数日前まで寒くて天気が悪い日が続いていたが、今日は天気もよく、気温もだいぶ上がってきたのでアウトドアには最適な環境だ。まずはアオイソメでキスを4~5匹釣って、その後はルアーでマゴチやヒラメを狙ってみよう、と最初は気軽に考えていた。ところが…天気はよくて波も穏やかだが、あたりがほとんどない。投げる場所を変えてみるが、なぜだか釣れるのは海底にあるゴミの類ばかり。自分のなかではとっておきの「釣れるスポット」だったのだが、結局大きめのキスが一匹釣れただけだった。寒い日が続いていたせいなのだろうか…それとも「この場所なら必ず釣果が出せる」とすっかり慢心していたせいなのか…。煎魚灣の周辺の分流あたりも探って夕方近くまで粘ったが、まったくダメだった。

やっぱり釣りって奥が深い。そう簡単には初心者レベルから脱却できないようだ。心身ともに疲弊した一日だったが、帰りは素晴らしい景色が心を癒してくれた。今日は終日いい天候に恵まれ、自然を満喫できたので良しとしよう。

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大澳までの帰路に撮った一枚。おそらく横坑村かな。疲れていたけど、こういう景色を見ると心が洗われる。

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沈みゆく太陽。左側の半島の向こう側、ふた山ほど乗り越えたところが煎魚灣だ。