香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

笑口棗(Sesami Balls)

昼食後、いつものコーヒー屋に立ち寄ってみると、店主がなにやら見慣れないお菓子を作っていた。

店主が作っていたのがこれ。店で販売するわけではなく、実家の母親に持っていくそうだ。

「味見してみてよ」というので出来たてを頂いた。胡麻をまぶした球状のドーナツのようで美味しい。店主曰く、これは笑口棗(siu2 hau2 dzou2)といって旧正月の定番のお菓子だそうだ。なるほど裂け目をスマイルに見立てているわけね。

発音を聞いてもわからなかったので、漢字で書いてもらった。

この笑口棗以外にも、一般的に油器(jau4 hei3)といわれる油で揚げた旧正月定番の料理というものがいくつもあるとのこと(他の一例として丸い籠状の「芋蝦」を挙げていた)。

旧正月の挨拶といえば、「恭喜發財」と「身體健康」がお決まりだが、どうやら「笑口常開(いつも笑顔でいられますように)」というのもあるらしい。笑口棗を食べて、今年一年「笑口常開」といきたいものだね。

籮箕灣~石壁

正月二日目は、朝から釣行。前回は時間がなくて断念した、「籮箕灣から石壁にかけてトレイル(ランタオトレイル)を歩きながら新たな釣りスポットを探る」というのが、本日の目的だ。

本日のコース。のんびりと釣りをしながら歩くのには良い距離だ。

三連休の最終日。普段の週末よりもテントの数が多い。この日は暖かくて上着はいらないくらいの陽気だった。

灣の左端のほうには、長竿を遠投してキス釣りをする老夫婦がいた(少し見ていたら、小さなキスを釣り上げていた)。

とりあえず、まずは砂浜を横切り、海に向かって右側の岩場から投げてみる。この日は天気が良かったが、波は結構高かった。

とりあえず本日最初の釣果は小さなフグ。

続いてクロサギ。その後は立て続けにフグ2匹が釣れた。

どうやらフグが多そうなので、更に岩場を奥に進んで行くことにする。

単独釣行と思われるおじさんを発見。前回来た時もこの付近に釣り人がいたから、今度来たときは試してみよう。大きな岩が多いので足場に困ることはなさそうだ。

籮箕灣が見えなくなるくらいまで岩場を進んで行った場所。明らかに根がかりしそうなのだが、以前ここで火點を釣ることが出来たので今日も試しに投げてみる。

この明らかに根がかりしそうなポイントは、案の定、根がかりの連発。この場所にこだわる必要はないので、早めに見切りをつけて、ランタオトレイルに戻ることにする。

水口には戻らず、トレイルを石壁方面へ向かう。

海に降りることができる小道がないかどうか探りながらトレイルを進んでいく。

地図で見ていると、簡単に海に降りれそうな場所があるように思えるのだが、現実にトレイルを歩いていると意外に高い場所をトレイルが通っているので、なかなか海へ出られそうなルートを見つけられない。やはり難しいかな…と思っていると、

なにやら海のほうへ下っていけそうな小道を発見(ランタオトレイルの道標L094付近)。これは試すしかない!

無事に海に降りてくることが出来た。岩場なので根がかりリスクはありそうだが、籮箕灣と比べると波は高くないので釣りはしやすそうだ。

手前は根がかりしそうなので、なるべく遠投しながら試してみると…

まずは小さなカサゴがヒット

続いて良型のキス。このところキスを釣ることが出来ていなかったのでこれは嬉しい!

そしてベラ。

小一時間ほどで3匹ほど釣れた。初めてのスポットにしては、まずまずの釣果。そしてキスに関しては、大晦日に食べられなかったキスの天ぷらにするため持ち帰ることにした。

その後、トレイルに戻って少し歩くと、石欖洲營地の案内板があった。ひょっとするとこのキャンプサイトからも海までアクセスできるかもしれないと思ったが、今日は無理せずに次の機会にトライすることにしよう。

石欖洲營地の案内板。

ここから先は海に降りることが出来そうな道は見つからず、トレイルが海のほうまで下っていく頃には既に石壁の碼頭が目に入ってきた。

石壁のスーパーロング碼頭が見えてきた。不思議なことにこの碼頭、Googleマップでは存在していない。

この辺りも少し散策すれば釣りポイントを見つけることが出来そうだったが、今日のところはもっと釣ろうという気分より、今後の釣り場所を探っておくモード。

どうやら石壁には昔のロックカービング跡があるらしいので行ってみることにした。

これが三千年前のロックカービング跡らしい。ちょっと真田の六文銭の縦バージョンっぽいような気がする。香港ではこうした数千年前のロックカービング跡がいくつも発見されているようだが、おそらく漁労・採集を営むのに適した環境だったのだろうな。

そしてこれが石壁の碼頭。石壁監獄(そして監獄職員宿舎)と沙咀懲教所の敷地を通っていくと辿りつく。この碼頭はメジャーな釣りポイントで多くの釣り人たちが釣り糸を垂れていた。どうしようか迷ったが、ここはまたの機会に来ることにしよう。

そしてこれが本日の釣行ルート。マップ上には石壁碼頭が見当たらないのも確認できるかと思う。ちなみに香港政府の測量所?(地政總署測繪處)が作成している紙の地図にはきちんと掲載されていた。

ここから帰るとなるとバスで東涌まで戻り、そこからバスもしくはMTRに乗り換える必要があるので、少し早いが帰路つくことにした。

この日の夕食は、釣ったキスを早速天ぷらにして頂いた。かぼちゃとアスパラとベビーコーンはどれも大晦日の残り。

晦日のリベンジも果たせたし、なかなか充実した釣行となった。しかし地元の釣り人と、もう少し広東語でコミュニケーションを取れるようになりたいな。今はかなり適当な広東語で「魚釣れたか?キスか?」みたいなやり取りをしているが、すぐに広東語でのコミュニケーションに限界があるのを悟られてしまい、大抵はその時点で会話がとまってしまう(若者の場合だと英語に切り替えるケースもたまにあるが、いかにも地元のベテランの人は英語で会話してくれないケースが多い印象)。2023年の釣りの課題に、「地元の釣り人との広東語でのやりとり」を加えることにしよう。

元日にイカを目撃!

去年の元日と変わらず、香港でひとりで迎える2023年の正月。朝食はコーヒーとパン、それから賞味期限が元旦だったヨーグルトを食べる。10時過ぎに横浜の実家とオンラインで繋いで、妻と娘、両親・妹と新年の挨拶。両親が昨秋から介護付き老人ホームに入居したのだが、年末年始だけ一時帰宅して例年通り家族で正月を過ごすことにしたとのこと。両親としても帰る家があるほうが精神的に落ち着くらしく、しばらくは横浜の家をそのまま維持するということだった。

オンライン新年会は、画角の問題なのか、実家のテーブルに並んでいるおせち料理だけが映像に写し出されていて、時おり料理に手を伸ばしている家族の箸が見えるというちょっと不思議な光景。こちらもちょっとは正月らしい雰囲気を味わうために、雑煮をつくり、韓国料理の総菜屋で買ってきた黒豆や大根のニンジンのなます、ナムルなどを大皿に盛ってみる。家族にも見せてみたが、あまり関心ない様子。まあ、そんなもんだよな。でも、みんな元気そうでなにより。

コロナ禍で年末年始に香港で過ごすようになってからは、毎年こんな感じの正月。14時前になって、2023年の釣り初めに出かけることにする。家からのアクセスがよくて釣り環境も悪くない場所となると、やはりランタオ島の花坪だ。ちなみに釣行前に近所の釣り餌屋でアオイソメを調達した(店主いわく、新暦の年末年始は通常営業とのこと)。

花坪には昨年後半から本当にお世話になった。最近、釣果がいまひとつなのだが…どうか今年もよろしくお願いします。

2023年、初の釣果は小さなカサゴだった。

アオイソメでの餌釣りなので、もう少し釣れるかと思っていたのだが、結局1時間半ほどやって小さなカサゴ一匹のみ。うーん、年が明けてもこのところの不調から脱却できていないのか…。そう思いながら仕掛けを回収するべくリールを巻いていると、なんと回収しているアオイソメをアオリイカが追ってきた!このあたりにはイカがいるだろうとは思っていたが、実際に目撃するとテンションがあがる。即座にエギングに切り替えて、アオリイカを狙ったものの、残念ながらヒットせず…。30分ほどで18時になり、かなり薄暗くなってきたので帰路につくことにした。

18時頃の花坪の碼頭。写真だとまだ明るく見えるが、実際にはもっと薄暗くなっていた。

バス停に戻るトレイルからみた景色。通いなれたトレイルだが、基本的に街灯もないためさすがに暗くなってくると心細い。

バス停に着くころにはすっかり暗くなってしまったが、今日はなんといっても花坪でアオリイカを目撃できたことが何よりの収穫だ。いるかいないか分からないままエギングを続けるのは苦痛だが、実際にイカがいるのであれば心強い。「いつかはチャンスが来る」という信念を持ち続けることができるというものだ。新年の目標、まずは「おかっぱりからアオリイカ」だな。

19時過ぎでもこの気温。一か月ほど前よりも少し暖かいかもしれない。

最後に元日らしい一枚。実は昨日、沙田のモールで撮ったもの。

今年も怪我なく健康で過ごせますように!

大晦日

早いもので2022年も今日が最終日。このところ芳しい釣果があがっていないので、釣り納めの大晦日は気合いを入れて早朝から釣行に出発することにした。

朝6時過ぎのバス停。まだ夜が明けていないし、さすがに香港でも早朝は寒い…。

970のバスで太子(Prince Edward)まで行き、そこからMTRで彩虹、そしてミニバスで西貢へ向かう。バスの時刻もしっかり調べていたのだが…970のバスがいつまで経ってもこない。結局予定の時刻より20分以上遅れてようやくバスに乗り込めた。今日は待ち合わせをしているわけではないので、それほど気にすることもないのだが、あまりバスのスケジュールはあてにしないほうが良さそうだ。

朝食は、ベーカリーショップの朝食セット(36香港ドル)。ここのパンは焼きたてなのか、ほんのり暖かくておいしい。

無事に7時半過ぎには西貢に到着し、以前立ち寄ったベーカリーショップで朝食をとる。

hakurakuhk.hatenablog.com

前回食べた菠蘿包もおいしかったし、今回食べたテーブルロールも申し分なし。このあと更に追加でガーリックブレッド(14香港ドル)もいただいたのだが、パン生地にほんのり甘みがあって、どれも自分好みの味だった。

8時過ぎに7番のミニバスに乗り込み、北潭凹(Pak Tam Au)へ。過去二度ほど北潭凹でうまく降りられずに次のバス停まで行ってしまっていたが、今回は無事に北潭凹で降りることが出来た。

今日は西貢で新しい釣りスポットを開拓してみようと目論んでいる。まずは東灣海灘まで行き、可能であれば長咀を目指す。

これまで西貢への釣行では、土瓜坪や赤径碼頭でまずまずの釣果、鹹田や大灣ではいまいちという内容だったが、まだまだ潜在力を秘めた釣りスポットがあるはず。特に東側の大灣より北(というか東かな)に位置する東灣海灘から長咀にかけての磯にターゲットを絞ってみることにした。

赤径を経由して鹹田まではトレイルを淡々を歩けば迷うことはないのだが、実は鹹田から大灣、そして東灣海灘に至るルートが非常にわかりづらかった。まず鹹田から大灣方面に進むとキャンプサイトが点在している場所を通り抜けることになり、この時点でメインのトレイルを見失うことになる。最初は大灣のビーチに出ずに直接東灣海灘へ抜けるルートを見つけ出そうと試みたが、労多くして実りなし。

藪をかき分けてトレイルを探しても、結局こうした廃屋に行きあたって先に進めなくなること数度…。

必ず一度大灣のビーチを経由して、大灣の北側にあるトレイルから東灣海灘に向かうのがもっとも良さそうなアプローチ方法だということがわかった。ただし、ここから先は一部崖の上を通るルートになっており、場所によっては転落して命を落とすことになりかねないので要注意。

東灣海灘の手前で良さそうな岩場が見えてきた。

トレイルを進んでいくと東灣海灘の手前で岩場が見えてきて、更に進んで行くと岩場に降りるためのロープがあったので、岩場まで行ってみることにした。

岩場まで降りてくると思っていたよりも波が高かったが、このあたりで試しに投げてみることにした。

こうした場所はやはり根がかりリスクが高いし、波が高いとなかなか魚のあたりを感じ取るのも難しいので苦戦は必至だったが…

20cm弱と小さいがなんとかキビレを釣ることができた。ひとまずボウズ回避に成功。

このあと小さなコトヒキも1匹釣れたが、この場所はさすがに根がかりが多く、東灣海灘でサーフ釣りをすれば根がかりもほぼ免れるだろうと思って、東灣海灘のほうまで移動した。ただし、波が結構高いため、東灣海灘はビーチからだと手前までしか攻められないことがわかり、横の岩場からビーチに平行に投げる方針に変更。ところが、残念ながら東灣海灘ではほとんどあたり無し…。

この時点で昼過ぎになっていた。実は、今日は19時には帰宅して知人とオンラインで話をする予定になっていたので、18時前には帰宅したいところ。なので、無理をせず、これまで来たルートを引き返し、赤径碼頭で今晩の天ぷら用にキスでも何匹か釣って帰ることにした。

赤径碼頭。先ほどの岩場に比べて、なんと釣りがしやすそうなことか。

赤径碼頭で1時間ほど投げれば、キスが2~3匹釣れるだろうと高をくくっていたのだが…。そこそこあたりはあるものの全くのらない。当初プランでは今日はキスを2~3匹釣って、年越しそばと一緒に食べる天ぷらの具材のひとつにしようと思っていたのだが、物事そう簡単には運ばないのだった。

結局、赤径碼頭では一匹も釣れず、手ぶらで帰路につくことになった。釣果があがらなかったのは仕方がないとして、少し気になったのは赤径碼頭付近でアイゴの死骸が浮いていたり、釣りあげたらゴミ(ゴム手袋やビニール等)だったりした点。

ところで、本日の釣行を通じて、前日に放送されたNHKのらじるらじるアプリで「今日は一日、花の82年組三昧」を聞いていたのだが、この番組は非常に良かった。今や大晦日の紅白を見ても、まったく知らない若い歌手やグループがどんどん出てくるなかで、花の82年組三昧は、世代的にもまさにどストライク。司会のクリス松村氏の博学ぶりと情熱も伝わってきて、時間が経つのを忘れさせるような内容だった。

帰りは、北潭凹から沙田の中心部(MTR駅近くのバスターミナル)に行くバスに乗り、沙田から金鐘、金鐘から香港大學へとMTRを乗り継ぐルート。北潭凹→沙田ルートは今回新たな発見だったのだが、西貢でのバス待ち長蛇の列に巻き込まれることもないし、これは使える。

相当歩いて小腹が空いていたので、帰りがけにMTRの香港大學駅近くにあるハンバーガー屋Burger Jackで目玉焼き入りビーフバーガーセット(39香港ドル)をテイクアウト。

Burger Jackの店舗。会計担当がひとりいて、暖簾の奥に調理担当がいる。ものすごい省スペースでやっていてもちろんテイクアウトのみ。

いわゆるマクドナルドのようなFast Foodのハンバーガーではないにも関わらず、セットでこの値段はバリューあり。知人とのオンラインミーティング前にハンバーガーを食べ、深夜になって年越しそばと天ぷらを食す。

天ぷら。今年はキスを釣ることが出来なかったため野菜系のみ…。

残念ながら自ら釣ったキスの天ぷら、というわけにはいかなかったが、野菜中心の天ぷらも悪くなかった。特にベビーコーンの天ぷらが美味しかった(舞茸の天ぷらは水分が多いせいなのか、からっと揚がらずにイマイチだったが…)。

いやはや長い一日となったが、釣果はともかく、充実した大晦日となった!

ブラボー!

ワールドカップでの長友選手の「ブラボー!」は、すっかり日本人の記憶に刻み込まれたのではないだろうか。なんと、長友選手の所属するFC東京は、こんなブラボーグッズまで売り出したようだ。

www.fctokyo.co.jp

ブラボーって、ほとんどの日本人はよく知ってる言葉だと思うのだが、実際に「ブラボー!」と人前で発したことのある人はそれほどいないのでは無いだろうか。長友選手はイタリアでもプレイしてたから、きっとイタリア仕込みの「Bravo!」だったんだろうな。

いや、実は個人的に「ブラボー!」にはちょっとした思い出がある。かれこれ二十年以上前に、学生時代の親しい友人の結婚式の二次会に参加した。最近の結婚式の二次会はどうかわからないが、その当時はちょっとしたゲームがあって、みんなで主役の花嫁と花婿を祝福しつつ盛り上がるというのが定番で、その時も出席者を巻き込んだゲームが企画されていた。そのゲームとは、選ばれた男性数名が花嫁を順番に褒めていき、ほめ言葉が出てこなくなったらアウトというもの。例えると、山手線ゲームの要領で手拍子を挟みながら、「○○ちゃん、美人!」(手拍子)、「○○ちゃん、清楚!」(手拍子)、・・・という具合にやっていくというわけだ。

たしか新郎の友人として自分を含めて男性10名くらいが選ばれたのかな。手拍子のリズムに合わせて、「Yちゃん、可愛い!」、「Yちゃん、おしとやか!」、・・・と続いていく。最初の2巡目くらいまでは問題なかったのだが、さすがに20近くもほめ言葉が出てくると、言おうと思っていたほめ言葉を先に言われてしまったりして、苦しくなってくる。そして何も思いつかないまま、また自分の順番がまわってきた。そのとき咄嗟に出てきたのが、「Yちゃん、…ぐぬぬ…ぶっ、ブラボー!」だったのだ。

ほめ言葉としては、ちょっと想像の域を越えていたのだろう。なんとなく「ブラボー??(笑)」といった雰囲気になって、ゲームを仕切っていた後輩に「ブラボー、ですか(苦笑)。うーん、アウト!!」と宣告される結果となった。

いまだになんで突然「ブラボー」が降ってきたのか分からないのだが、今となっては何も出てこずに終わるよりも、面白い感じで(しかも新郎新婦も悪い気はしなかっただろうし)終わって、結果的にはなかなか良かったのではないかと思っている。もちろん、その場ではえらく恥ずかしかったのだけれど…。

幸い、その友人夫婦とはその後も家族ぐるみで付き合いが続いている。長友選手のブラボーがこれだけ世間に広まったのだから、今だったら「Yちゃん、ブラボー!」もセーフの判定だったかもしれない、などとついつい昔のことを思い出してしまった。

クリスマス

昨日は終日釣りに出て、帰りは油麻地でローカル感たっぷりの中華を堪能した。そしてクリスマスの今日は、朝からヒューストンに単身赴任をしている大学時代の友人とオンラインで話す。ヒューストンはクリスマスイヴの夜か…。それにしても、お互いクリスマス感はゼロだな。ヒューストンは南部の都市なので冬も暖かいのかと思っていたら、今は寒波がやってきていて気温はマイナス7℃だそうだ。香港ではありえない寒さだね。

六年の米国駐在もいよいよあと一か月とのことで、彼は来月下旬には日本に帰国するらしい。お疲れさまでした。しかし同じ境遇の仲間が日本に帰るとなんとなく寂しいものだ。距離や時差を考えたらむしろ東京に戻ったほうが近くなるわけだが、海外単身赴任仲間という連帯感を持っていたからだろうか。

いろいろとお互いの近況報告やら最近興味をもっていることなど、ざっくばらんに話をしたあと、おかっぱりからエギングでイカを狙おうと思い立って釣行へ。アオイソメを調達してしまうと餌釣りに逃げてしまうので、今回はエギングの修行に集中するために餌木とルアーのみで勝負することにした。問題はどこへ行くかなのだが、イカ釣りの実績は未知数ながら、イカ釣りポイントはそこそこありそうなランタオ島の花坪周辺を試してみることに。

花坪からさらに南下した岩場の周辺でイカを狙ってみた。この日はエギングをしている若者3名ほどと餌釣りをしているおじさん3名ほどがいた。

少し風が強かったが、今日もいい天気だ。釣り人もふだんより多かったし、ハイカーの人たちも多かった。いや~、なかなか気持ちいい。

で、肝心の釣果はどうだったかというと、ポイントをいくつか試しながら三時間ほど粘ってみたもののゼロ。餌木だけでなく後半はミノーを投げてみたが、やはり厳しかった。それでもエギングをしている若者が複数いたので釣果を聞いてみたところ、みんな釣れていないようだった…。自分だけが釣れないわけではないという安心感と、このポイントはイカがいないのではという残念な気持ちが同時にわいてきて、少々複雑な心境。

でも、こうなったら毎回ボウズを覚悟して「おかっぱりエギング」の新たな境地を切り開いていくという手もあるかもしれない。まったく結果が出なかったこの週末だったが、そのぶん色々と考えさせられて、次なる課題も出てきたので、腐らず前向きに頑張るしかないね。

アパートに戻ってきたら、レセプションにいた管理人さんが「クリスマスプレゼント受け取った?」と聞いてきた。どうやら管理会社から住人にクリスマスプレゼントがあるらしい。

管理人さんからのクリスマスプレゼント!左のクリスマス仕様のカチューシャはさすがに固辞したんだけれど、まあ遠慮しないでという感じで押し切られてしまった。でもこういうちょっとした心遣いは、いくつになっても嬉しいものだね。

せっかくなのでエレベーター横のクリスマスツリーも掲載しておこう。

最後の最後に少しだけクリスマス感を味わうことが出来て、少し心が和んだ。でも、夕飯は残りものの野菜と肉を炒めて作った肉野菜ラーメンと、冷凍餃子。いかにも冷蔵庫の余り物を処理しましたっていう夕食。そして、これまた余っている大根、ニンジン、ジャガイモを使ってコンソメスープを作っておいた。最近、寒くなってきたので朝ごはんに体のあたたまるスープがあるといいからね。

2022年もあとわずか。次の土曜日が大晦日。さて、今年最後の釣行はどこで何を釣ろうかな。

傷心のクリスマスイヴ

クリスマスイヴは、釣り仲間のおじさん三人でボートエギング。西貢に7:30集合で夕方までガッツリとイカ釣りをするプラン。今回船を手配してくれた釣り仲間のかたは「クリスマスイヴだけど、大丈夫ですか?」と気を遣ってくれたが、無問題です。これが今年の船釣り納めなので、満足できる釣果があがりますように…。

実はつい二週間ほど前にもボートエギングに出て、そのときは船長含めて四人でわずか三杯。船長と自分がボウズという非常に渋い結果となった。まぁ、本日はそのリベンジマッチという位置づけ。

西貢碼頭から、いざ出航!このときは爆釣の希望に満ち溢れていた…。

少し気温は低め(といっても10℃以上)だったが、天気がよくて非常に気持ちいい。

この周辺の島々に見られる柱状の岩石が非常に印象的だ。

若干風が出ていて、場所によっては多少の波もあったが、天気がよくて絶好の釣り日和だった。だったのだが…、なかなか釣れない。他のメンバーもあたりすら無いようで、時間が経つにつれて徐々に空気が重くなってくる感じだった。

午後になって友人がようやく一杯目をゲット。その後、船長が二杯釣り、今回エギング初参戦の友人も一杯釣ることができた。釣れてないのは自分のみという状況になり、船長から日本語で「ガンバッテ!」と声を掛けられる。前回と同じ船長だから、まさかの二回連続ボウズというのは彼としても何とか阻止したかったのだろう。まあ、でも釣れないときは釣れないもの。結局、船をアレンジしてくれた友人が二杯、船長が二杯、初参戦の友人が一杯で、自分はまたしてもボウズに終わった。なんとも残酷なクリスマスイヴ…。

本日の釣果はアオリイカ五杯。四人で一日ボートエギングした割には渋い結果に終わった。

船長曰く、前日はいいサイズのアオリイカが十杯以上釣れたので、今日はアンラッキーだったと。うーん、どうも相性が良くないのだろうか。もう一度ボートエギングをするときにこの船長の船に乗るのは考えたほうがよいかもしれない。いや、それともイカに見放されているのだろうか…。そんなしょーもないことに思いを巡らせながらの傷心のクリスマスイヴとなったのだった。