香港碼頭日記

香港での生活を徒然なるままに、、、

『葬送のフリーレン』のち、茶餐廳

この日は朝早くに目覚ましをかけて、久しぶりにランタオ島のサーフまで遠征しようと思っていたのだけれど、朝から雨音が…。というわけで、釣行はあきらめてアマプラでも観てのんびり過ごすことにした。

最近気に入っているのが、『葬送のフリーレン』。

葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス)

以前マンガを読んだことがあったのだけれど、アマプラでアニメがやっているので改めて1話から観てみた。なんというか、心に沁みるストーリー。エルフの魔法使いであるフリーレンが主人公なのだけれど、老いと死、人間とは…といった、ともすれば重くなりがちなテーマが、さりげなく伝わってくる感じが心地よい。

実はマンガを読むと、登場人物の表情や動きが淡々と描かれているため、ついついスルーしてしまいがちな箇所も、アニメ化によってより登場人物に魂が込められた印象がある。自分はマンガから入ったのだけれど、アニメに全く違和感を感じないし、むしろアニメから観るのがおすすめ。この作品、少年サンデーに連載されているらしいけれど、むしろ自分のような中高年にこそ刺さるような気がする。

昼頃には雨も止んだので、昼食は近所の茶餐廳へ。実は、このところ美味しい「葱油雞扒撈麵」が食べられる店を探している。以前は月に2~3度はオフィスの近くにある蘭芳園でランチに「葱油雞扒撈丁」を食べていたのだけれど、最近はいつも観光客が並んでいるので毎回のように断念している。葱油も雞扒もおいしい茶餐廳はそこそこあるので、葱油雞扒撈麵が食べられる店もすぐ見つかるだろうと思っていたのだけれど、これが意外に見つからないのだ。

近所の茶餐廳。なかなか大きめの店構えで、レトロな雰囲気を醸し出していてよい。

でも残念ながらメニューに「葱油雞扒撈麵」はなかった…。

代わりに頼んだのが、こちら。扒類粉麵のセット(麵を出前一丁にして53香港ドル)。雞扒と出前一丁はクリアしているのだけれど、葱油と撈麵はなかった…。

夕方には運動不足解消のため、海沿いをジョギング。

気温は17℃と、この時期の香港にしてはやや低め。20℃を切ってくると少し肌寒く感じる。

黄竹坑

最近、夜寝つきが悪く、日曜の朝はかなり遅めに目覚めた。天気もいまひとつだったので、本格的な釣行は諦めて、鴨脷洲の東側に位置する黄竹坑から南下して、オーシャンパークに向かう海沿いを攻めてみることにした。

MTRの黄竹坑駅は5年ぶりくらいに来たのだが、駅直結の商業ビルが建っていたりしてずいぶん発展していて驚いた。5年前は駅近くの古びた街市の建物に入っている熟食中心(フードコート)で昼食をとった記憶があったので行ってみたところ、熟食中心のほとんどの店が閉まっていて寂しいかぎり…。

本日のルート。本当はもっと南下していきたかったのだけれど、どうやら立ち入り禁止のようだったので諦めた。

深灣道を海沿いに南下していくと、Fullerton Hotelが現れてくる。そのホテルの横が本日の釣りスポット。

左手がFullerton Hotel。ホテルの警備員とかに注意されると嫌だったので少しホテルから離れた場所で釣りをすることにした。

向かい側にはちょうど玉桂山が見える。

自分のほかに釣り人は誰もいなかったので、最初からあまり期待せずに投げてみた。案の定、ほとんどアタリもない。

1時間ほど投げてみて、釣れたのは結局ベラ1匹のみ。

釣果はさっぱりだったけれど、黄竹坑というエリアはなかなか興味深かった。昔はたらいていた会社の船舶部門の後輩が、黄竹坑にある会社に出向していたことがあって、ずいぶん変わった場所にオフィスがあるなぁと思っていたのだけれど、どうやらこのあたりは船関係の人たちが集まっているみたいだ。

たとえば深灣道の海側(写真の左側)に並んでいる建物はみんな船廠。

ヨットを販売している店もあった。なぜか通貨がユーロ建てか米ドル建ての表示。好貴呀!

ほかにも通り沿いに香港仔遊艇会(Aberdeen Boat Club)があったり、水警香港仔基地(Marine Police Aberdeen Base)があったりする。釣りの収穫はなかったけれど、黄竹坑について、少し知ることが出来たのでよしとしよう。

映画『月光之下』("The Moon")

土曜日、天気がいまひとつだったので釣りには行かず、午前中に油麻地のcinemathequeで映画を観ることにした。週末でも午前中だとチケット代が割引になる。

今回観た映画は『月光之下』(邦題は「月」)。主演は宮沢りえさん。デビュー当初の彼女はアイドルっぽい印象しかなかったけれど、今はちょっと陰があって深みのある役が似合ういい俳優だなあと思う。

中国語にすると当然のことながらすべて漢字表記になるわけだけれど、誰がこの漢字を決めてるんだろう。英語の場合は発音で漢字を充てていると思うけど、日本語の場合は日本語読みの漢字を充てるようだ。例えば、オダギリジョーは「小田切譲」なんだね。

相模原障碍者施設殺傷事件をもとにした辺見庸氏の小説「月」を映画化した作品。非常に重いテーマだ。主人公自身が重い障碍をもって生まれた子を亡くした経験をもっており、そうしたなかで、施設内での職員による障碍者に対する虐待、そして事件を引き起こした職員とのやり取りを通じて生まれる主人公の心の葛藤を描いている。

虐待などもってのほかだし、障碍者はヒトではないなんてとんでもない考え方だと思う。けれども、自分が実際に介護する立場になったときに果たして優しい気持ちでずっと接することが出来るのだろうか?正直、自分には難しいと思った。では、社会としてどうあるべきなんだろうか?もしくは、年齢とともに自分が衰えていくと、もっと他人に対して思いやりをもって優しく接することが出来るようになるのだろうか?

そんなことを考えさせられる映画だった。

帰りがけに佐敦の名店「澳牛」でランチをしようと思ったら、大行列だったので諦めた。広東語の先生いわく「ここの炒蛋はすごく美味しい!」とのことだったので、近いうちに是非食べてみたい。

浮き釣り

去年くらいから考えてはいたのだけれど、なかなか実践していなかったのが浮き釣り。色んな場所で釣りをしていると、どうしようもないくらい根掛かりが酷かったりするので、つねづね「浮き釣りをマスターすればもっと楽しめるのでは」と思っていた。

そんなわけで今日はついに浮き釣りを試してみることにした。とりあえず釣具屋に置いてあった仕掛けを図解しているチラシを頼りに道具を準備。

左側の仕掛けを試してみることにした。いつものように手法が適当すぎるのだが、まずは行動することに意義がある(と思ってやってみる)。

釣り場所は、比較的アプローチしやすくて、魚種が豊富そうなランタオ島の花坪。最近は坪洲や南丫島が多かったので花坪に来るのはずいぶん久しぶりだ。

実際に浮き釣りをやってみて分かったのは、目でアタリを確認する(つまり浮きの動きでアタリを確認する)ことになるので、ズル引きと比べると手ごたえを実感しづらいということ。しかもタナの取り方がよく分からない…。

結局、浮き釣りでカサゴ1匹、ズル引きでカサゴ3匹という釣果となり、まあそう簡単には思ったようにはいかないことがよくわかった。

帰りは久しぶりに花瓶頂を越えて帰ることにした。いつ来ても花坪石からの景色は気持ちがいい。

火龍果

そういえば二年ほど前にバンレイシ(釈迦頭)を食べて、これからは色んな果物を食べてみようと思った記憶があるのだが、ここ最近は果物といえばもっぱら日本産のリンゴばかり食べている。ほぼ毎朝のように、リンゴを一口大に切ってヨーグルトをかけて食べている。

でも久しぶりに新たな果物にチャレンジしてみようと思い、スーパーの恵康(wai6 hon1)で特売していたベトナム産のドラゴンフルーツ(火龍果 fo2 lung4 gwo2)を買ってみた。

火龍果。見た目は派手だけど、味はあっさりして食べやすい。

日本の果物は糖度が高いものが多いが、火龍果は甘さもそれほどなくてあっさりした味わい。これはありだね。

今日超熱(chiu1 yit6)!

日本も異常な暖かさのようだけれど、香港も暑い…本日は日中27℃まで上昇して、もはや春をすっ飛ばして、夏が近づいてきたかのような気候だ。

まだ2月だけれど、この暑さだと半袖、短パンでも何の違和感もないね。

鹿頸灣&陰澳灣

先週、偶然シャコが釣れた鹿頸灣。なかなか良さそうなエリアだったので、この日はこの周辺をランガンしてみることにした。

ランガンしたルートは赤線、釣りをしたポイントを緑の星印で記載してみた。

正面が長索、右手に陰澳灣、左手に鹿頸灣。まずは左手のほうに進んで長索の先端を目指す。

長索の先端はこんな感じ。途中、海沿いは通れずに崖を登っていかなければならなかったけど、それほど大変なルートではなかった。

長索の先端から少し戻って(南下して)波があまり立っていない場所で釣りしてみた。

わかりづらいかもしれないが、この写真の第一象限の真ん中あたりに小さなイカを発見。

あたりはちょこちょこあるが、どうやらフグが多そうだ。

キスも釣れたけれど、小さ目のサイズ…。

鹿頸灣の南部分、サーフからも釣りをしてみた。正面に長索が見える。景色がよくて気持ちいい場所だ。でもここで釣れたのはフグだけ…。

欣澳駅のほうまで戻ってきて、陰澳灣でも少し投げてみた。残念ながらあたりすらなし…。

ということで、アクセスしやすい場所の割には自然が豊かで、気持ちよく釣りを楽しめるのだけれど、残念ながら釣果はイマイチ…。鹿頸灣に面したサーフでは、そこそこあたりもあったのだけれど、恐らくほとんどがフグだったと思う。先日は、偶然シャコを釣り上げることが出来たので、色んな可能性を期待していたけれど、そう簡単ではなさそうだ。まあ、それでも自然に囲まれて気持ちいい時間を過ごせたので良しとしよう。